宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、“TAKARAZUKA”を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待を綴ります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
vol.27星組新人公演『SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』
ただいま東京宝塚劇場で上演中のミュージカル「THE SCARLET PIMPERNEL」の新人公演が行われました。新人公演には、入団7年目までの若手のみが出演します。すれ違う夫婦の心理描写をドラマチックに描いて絶賛を博した本作は、過去に第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞しました。その後も再演の呼び声の高い傑作ミュージカルが、7年ぶりに宝塚歌劇の舞台によみがえります。
天華えまサンのどんどんツヤを増す歌声と演技がいい! 新人らしい好演でした
主演のパーシー役の天華えまサンは声がいい。耳障りのいい甘めの声で、少しハスキーなのはもともとなのか? かすれているのか? それさえもいい感じ。演じていくうちにどんどん伸びやかにツヤを増す歌声と演技、新人らしくさわやかに好演。
そして相手役の有紗瞳ちゃん、雪組から異動になってすぐの新公主演。なんでもうまいのは知ってたけど、マルグリット、とてもよかったです。歌の強弱で感情を表現し、切なさや悲しみ、喜びをうまく出してた。泣けました。彼女の華やかさが星組にしっくりなじんで綺麗ですてき。
さらには第9場の「ブレイクニー邸・居間」の若手娘役さんたち、みなかわいくてニコニコしちゃった。
そして、遥斗勇帆サンのショーブランがすごい迫力! 175cmの長身で歌上手で、すご味の効きっぷり、骨太感、ハンパない。遥斗サンには前回の新公でも驚かされてた。あまりに達者でね。今作での天華さんの軽妙さとの対比、とてもよかった!
ちなみに、長のご挨拶をした桃堂純サンはマッハ文朱サン(元・女子プロレスラー)のお嬢さん。身長176cm、パーシーの右腕、ピンパーネル団のまとめ役を好演。目を引きました。
【山本浩未】
宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。新刊「
おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)「
今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)」(講談社刊)「
きれいは力」(幻冬舎刊)、「
美人メイク基本の“き”」(宝島刊)、「
同窓会で二番目にキレイになるには …」(小学館刊)など著書多数