皆さんは、子どもがスーパーで走り回って商品を落としてしまって弁償したり、お友達とオモチャの取り合いになって相手にケガをさせてしまい、謝りに行ったりした経験などはありませんか?万が一とても高価なものを壊してしまったり、相手に重大なケガを負わせてしまったりすると、高額の賠償金が必要になることもあります。そんなとき、金銭的に強い味方となってくれるのが「個人賠償責任保険」です。少ない保険料で大きな補償が得られるコスパのよい保険が多いので、検討してみてもいいかもしれません。ファイナンシャルプランナーの松山翠里さんに解説していただきました。
すべての画像を見る(全2枚)トラブルに頼れる?コスパがいい?個人賠償責任保険とは?
簡単に言うと、日常生活のなかで、他人のものを壊してしまったり、他人にケガをさせてしまったりしたときに、助けてくれる保険です。個人賠償責任保険は、こども保険・自転車保険・自動車保険・火災保険・損害保険・クレジットカードなどの特約として加入する場合の多い保険。
特約で付加している場合、保険料がプラス月額100~200円程度のこともあるので、じつはすでに気づかずに入っているご家庭もあるかもしれません。ぜひ、確認してみてください。また、火災保険などに特約で付加する場合、年間数千円程度の保険料で、相手に対する補償額が1億円まで補償されるものもあるので、とてもコスパのよい保険だと思います。
子どもがきっかけとなったこんなトラブルに頼れる
日常生活では本当によくありがちな、子どもに関するアクシデントにも保険金が出ると、大事な家計を圧迫せずにすみ、とても助かります。たとえば、過去には次のような例で保険金が支払われたこともあります。
*あくまでも、各保険会社によって内容や補償金額は異なります。
・子どもがデパートやスーパーで走り回っていて、商品をうっかり壊してしまった
・オモチャの取り合いで、相手の子どもにケガをさせてしまった
・子どもがサッカーボールを窓ガラスにぶつけ、割ってしまった
・子どもが遊んでいて友達のメガネを壊してしまった
・ジュースをこぼして、友達の家のカーペットを汚してしまった
・ベランダで遊んでいた子どもがものを落として、通行人にケガをさせてしまった
どの例を見ても、特別なことではなく、実際に起きてしまいそうなことばかりですね。
家族&ペットがきっかけとなったこんなトラブルに頼れる
日常生活における家族やペットのよくあるトラブルにも、保険金が出る場合があります。たとえば、過去には次のような例で保険金が支払われたこともあります。
*あくまでも、各保険会社によって内容や補償金額は異なります。
・洗濯機のホースが外れて、マンションの階下の家に水もれしてしまった
・ペットが相手にかみつき、ケガをさせてしまった
・ペットが吠えて、驚いた通行人が転んでケガをしてしまった
・お父さんがゴルフ中に、他人にケガをさせてしまった
・おばあちゃんが自転車で買い物に行く途中、歩行者にぶつかりケガをさせてしまった
<最後に確認してみましょう!>
(1)まず最初に、現在、加入中の保険に個人賠償責任保険がついていないかを確認してみましょう
(2)新たに加入する場合は、現在加入中の保険に特約でつけることができないかも確認し、補償額と補償される人の範囲などを比較して選びましょう
(3)加入後になにかあったときは、ダメもとで、とりあえず保険の請求窓口に電話をして確認をしてみましょう。このケースでは出ないだろうと思い込んでいた場合でも、意外と保険金がもらえるかもしれませんよ
たとえば子どもなら、ついうっかりなにかを壊してしまったりしたときなどは、本人がいちばんショックを受けているもの。家計から大金が出ていくと思うと、冷静ではいられませんよね。そんなとき、賠償金を保険でカバーすることができたら、親の方としてもちょっと落ち着いて、「大丈夫だよ。ちゃんと謝って、次からは一緒に気をつけよう」と言ってあげられるのではないかなと思います。万が一のときの心のお守りとして、個人賠償責任保険に入っておかれることを選択肢の一つに考えてみてもいいかもしれません。