スマホやパソコンの使用で目を酷使していませんか?ちょっと目が疲れたなぁ、という程度ならまだいいのですが、進行すると慢性的な眼精疲労になってしまうことも。眼精疲労はドライアイや後頭部の痛み、肩こりや首痛まで引き起こす恐れがあるので、早めに手を打っておきたいところ。そこで、鍼灸と整体の理論を取り入れ、眼精疲労の治療を行う島田智史先生にセルフケアの方法を聞きました。
すべての画像を見る(全3枚)眼精疲労の人は指の第二関節が緊張している
眼精疲労の症状を訴えて来院する方は、全員と言っていいほど指の第二関節を酷使しています。第二関節を酷使する状況とは何かといえば、スマホやパソコンの長時間使用です。指先を使う作業をするとき、指の第二関節で指先の動きを制御しています。そこから順に手首、ひじ、肩、首も固定しています。
意識したことはないかもしれませんが、手首やひじを固定していなければ指先をうまく使うことはできません。つまり、スマホの画面を指先でいじっている間中、手首、ひじ、肩、首は緊張し続けているのです。
●軽く触れる程度に押せば間接はほぐれる
首には、目につながる神経のほか、あらゆる神経が通っています。首の筋肉が緊張して硬くなるとそれらの神経が圧迫され、体に痛みや不調を起こします。その1つが、眼精疲労というわけです。
ですから、まず指の第二関節の緊張をほぐすことが、そこからつながる首の緊張も和らげることになるのです。ちなみに第二関節をほぐすには、軽く触れる程度に押せば十分です。
●就寝前に行うのがおすすめ
それでは、やり方をお教えしましょう。
(1)人さし指の第二関節の、親指側の横を10秒押す
(2)指し指の第二関節の、小指側の横を10秒押す
(3)親指以外の、中指、薬指、小指の第二関節も同様に押す。左右ともに行う
忙しい朝や日中よりも、夜、就寝前に行うのがお勧めです。リラックスできるので、目の疲れが取れるだけでなく、ぐっすり眠れるはずです。
【島田智史さん】
鍼灸治療院「専心良治」院長。眼精疲労、腰痛、バレエダンサーの治療を専門とし、セルフケアの指導にも力を入れている。