壁に取りつける折りたたみタイプの机「タナプラス」。そのデザインや設置方法、使い勝手を、東京でマンション管理をする日刊住まいライターが紹介します。コンパクトでスタイリッシュなこともあり、テレワーク需要が高まっている今、内見の際に好評だったそう。
すべての画像を見る(全22枚)机を取りつけるなら「折りたためること」がマスト
こちらは工事前の写真。腰高窓と掃き出し窓にはさまれた幅80㎝ほどの壁です。
筆者が所有するマンションの、別の部屋を以前工事したときは、ここにアクセントとしてウッドウォールパネルを張ってみたり、ガラスブロックで小窓をつけてみたりしました。ですが、リモートワーク需要が増えていることもあり、ワークデスクを設置してみることにしました。
机選びにあたっては「折りたためること」がマストでした。うちのような狭小物件では、使わないときに収納できないとジャマに感じてしまいます。また、もし「ワークスペースなんていらない」という人が入居した場合には、折りたためる机なら、たたんだままにしておけばジャマにならないからです。
最初は折りたたみ棚用のパーツと天板で、イチからDIYしようかとも考えました。でも、ちょい置きに使う小さな棚ならともかく、パソコンなどを置くワークデスクはそれなりの強度や安定感が求められます。入居者に使ってもらう以上、安全性や使用感は妥協できませんから、しっかりした既製品を購入しようと思ったのでした。
細田製作所「壁掛け折りたたみ机 タナプラス」が優秀
そこで選んだのが細田製作所の「壁掛け折りたたみ机 タナプラス」です。壁掛け型の木枠の中に天板が収まっていて、それを前に倒してテーブルとして使うという仕組みです。
サイズは縦50×横70㎝。
裏返してみると、左上と右上に金具がついています。これを引っかけて壁に固定する仕組みです。
では、塗装が完了した壁に設置しましょう。
「タナプラス」側の金具に合わせて受けの金具を壁側に取りつけます。
2か所のネジで下地のある部分にしっかり固定します。
本体の金具を受けの金具に引っかけるだけ。
今回は安全性を重視して大工さんにお願いしましたが、設置部分の下地さえしっかりしていれば、DIYで取りつけることも十分に可能だと思います。
シンプルだけどディテールにこだわったデザインが魅力
筆者が「タナプラス」を選んだいちばんの理由はデザイン。折りたたみ机を探していて感じたのが、金具のパーツが目についたり、天板のデザインがヤボったかったりして、見た目がいまひとつなものが多いということでした。
その点、「タナプラス」はとにかくシンプルでムダのないデザインなのです。
この右上の三角形の隙間に手をかけて開きます。
天板の側面にはマグネットがついているので、たたんでいるときに誤って棚が開いてしまうこともありません。
開いたあとの姿もきれいです。
ディテールまで、しっかりと気を配ってデザインされているのが感じられます。