ひとり暮らしでも水虫感染?おもな感染経路とは

テーブルの下
すべての画像を見る(全4枚)

――水虫は感染症であることから、同居する家族の中に水虫保菌者がいた場合、感染経路はすぐに判明します。しかし、ひとり暮らしで水虫に感染した場合、その感染経路はどこにあるのでしょうか。

「水虫菌(白癬菌)はいたるところに存在します。プール、温泉、スポーツジムの更衣室など、素足になる場所であればどこでも感染経路になるといえるでしょう。ただ、水虫は付着してすぐに感染を起こすわけではありません。24時間以内に洗い流し、清潔にすることで水虫感染は防げるので必要以上に神経質になることはありませんよ」

●自然治癒は見込めない厄介な水虫

――水虫かもしれないと思っても、恥ずかしさから病院に行かない方も多いかもしれません。水虫に感染した場合、自然治癒はしないのでしょうか。また、いわゆる民間療法で治せるものでしょうか。

「残念ながら一度感染した水虫は自然治癒しません。市販薬などで一時的に症状が治まったとしても、皮膚の奥に水虫菌(白癬菌)が残っていれば、いずれ再発します。そしてネットなどで見かける民間療法の多くは、殺菌作用など、それらしく効能効果を語っていますが、皮膚のかぶれや症状悪化を引き起こすこともあるため、絶対にやめてくださいね」

●皮膚科で行う水虫検査法と治療期間

――皮膚科で行われる水虫検査にはどのようなものがありますか? また治療期間はどのくらいかかるのでしょうか。

「一般的な水虫検査は皮膚の一部を採取し、顕微鏡で観察する検査方法となります。皮膚採取といっても痛みはほとんどありませんのでご安心ください。結果は当日に分かるため、すぐに適切な治療を行います。治療期間は症状によって異なりますが、外用薬であれば約1ヶ月間の治療が必要です。2週間ほどで症状が治まったように感じますが、これは薬効によって水虫菌が抑制されているためであり、自己判断で治療を中止してしまうと再発してしまいます。必ず医師の指導のもと、決められた期間の中で正しい治療を行いましょう」

●勝負は24時間。水虫感染を防ぐために正しい足洗いを

足をマッサージ

――どこにでも潜んでいる水虫菌、しかし24時間以内に洗い流せば感染率は下がるとのことでした。今日から帰宅後のうがいと手洗いに足洗いも追加しようと思います。ところで正しい手洗い法があるように、正しい足洗い法はあるのでしょうか。

「基本的には手と同様に、石鹸をしっかり泡立て指の間を丁寧に洗うことです。硬い爪ブラシなどでゴシゴシこすり、細かい傷をつくってしまうと水虫菌が入り込みやすい状態となるためご注意くださいね。洗った後は清潔なタオルで水気をよくふいて、水虫菌が繁殖しにくい湿度を保つことが大切です」

●美しい素足のために

どこにでも潜み、男女問わず感染する水虫。足の裏全体の乾燥や粉吹きが気になりだしたら、安易に乾燥と決めつけず、皮膚科で検査・治療を行うことが大切です。
カサつきのない健康的な美しい素足で真夏のサンダルコーデを楽しみましょう!