アイドル・キャンディーズのメンバーとして一世を風靡し、解散後は女優として活躍の幅を広げてきた伊藤蘭さん。キュートな魅力は変わらぬまま、一昨年には41年ぶりにソロデビューするなど、新たな挑戦を続ける蘭さんは、今も大人世代の憧れです。
そんな蘭さんのすてきさはどこから来るのか、おしゃれのこだわりなど、取材しました!

スカート女性
伊藤蘭さんインタビュー
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伊藤蘭さんのおしゃれのこだわりをインタビュー

「私はどんな服を着ていると思われますか?」

ちょっといたずらっぽく微笑む蘭さん。そのふわりとして優しく、愛らしい雰囲気には、レースやフリルのような甘さや、スウィートカラーが似合いそうでもあります。

「そうですよね。そういうイメージも嫌いじゃないんですけれど、じつは違う私もおります。色は昔から黒が好き。そして、どこかシャープな雰囲気でいたいとも思っています」

●人が思うイメージと、私の好み。両方とも楽しめる。それが今の私を広げてくれます

洋裁をしていたお母様の好みもあり、幼少のころから黒系の服も着ていた蘭さん。ランドセルも黒だったそう! あのアイドル時代も舞台上では華やかな衣装を着ていたけれど、私服はシンプルなものが多かったそうです。

「こっちが本当の私、みたいに思うことはもうありませんね。ほかの方が思う私と、私の好み、両方あると広がりますから」

シャツの女性座る
撮影現場でも、集められた服を見ながら「この色、新鮮!」「これ、似合いそう」と、スタッフと意見を交わしながら楽し気に選ぶ姿が印象的でした。

服選びはもちろん、2年前、41年ぶりに再開した歌手活動の、アルバムやライブの曲選びにも、そんな気持ちが反映されています。
「私に求められているのはなんだろうと。新しい挑戦は、私に対するイメージと、私が好きなものを再認識できて、楽しいです」

●いつまでもデニムをはきたい。年齢だからと諦めないように少しは努力もします

撮影中もいろいろなポーズを自在にとる蘭さん。さすがのしなやかな動きに、撮影スタッフからも感嘆の声が上がります。
でも、昨年からの自粛が続く日々のなか、さまざまな計画が延期され、蘭さんも自宅時間が長くなっています。

「歌って踊るために続けていたトレーニングには少ししか行けなくなりました。その分、家事も運動だと思うことにして、ウチでちょこちょこと動きます」

受け入れて、楽しむ。蘭さんの言葉はなにに対しても優しいのが印象的。

「やりたいけどできない、と言ってしまわずに、今、やれることをできる範囲で楽しむ気持ちは、忘れたくないですね」

伊藤蘭さんが表紙モデルをつとめた、大人の女性向けファッションムック『

これからの私が似合う服 春夏

』(扶桑社刊)には、ほかにもがらりと雰囲気の違う、蘭さんの着こなしとインタビューが掲載されています。ぜひ手にとってみてください。

衣装クレジット
写真上
ブルゾン¥47,300/エストネーション(ロキト) Tシャツ¥25,300・スカート¥48,400/ドレスアンレーヴ(ヴェントリロクイスト) ピアス¥16,500/アッシュ・ペー・フランス本社(GEM KINGDOM)

写真下
シャツ¥31,900/エンフォルド パンツ¥38,500/カオス表参道(カオス) ピアス¥15,400/アッシュ・ペー・フランス本社(MEDECINE DOUCE)


【伊藤蘭さん】

1973年、キャンディーズのメンバーとしてデビュー。78年に解散後は、女優として幅広く活躍。2019年には41年ぶりにソロ歌手として音楽活動を再開。ファーストソロアルバム「My Bouquet」をリリース。夫は俳優の水谷豊氏。娘は女優の趣里さん。