●快適な睡眠を得るために、環境を整えてみて
すべての画像を見る(全6枚)更年期は睡眠の質が落ちたり、睡眠不足なったりすることがあります。エストロゲンの減少による不調で、寝汗をたくさんかいたり、体が冷えたりして目が覚めたり、不安が高まって寝つけなったりすることがあります。
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなりますので、自分が心地よく眠れる環境を積極的に整えていくことも大切です。部屋の温度や明るさ、香りなどを調節し、寝具や寝間着なども好きな肌触りのものを選んでみましょう。
<寝つきをよくするには>
日中に運動をしたり、眠る前に軽いストレッチをしたりすると入眠しやすくなります。また、眠る1時間ほど前に入浴すると、温かいお湯につかってリラックスできることに加え、入浴で一度上がった体温が下がるときに、自然に眠気を感じやすくなります。
更年期にも基礎体温を測る習慣を
不調の背景に大きな病気が隠れていないか、また、今感じている不調が更年期によるものだと見極めるためにも、婦人科検診や健康診断など、定期的に検査を受けることが大切です。
その上で、実践したいのが基礎体温の測定です。
●基礎体温を測ると、エストロゲンの変化がわかります
「性成熟期」の20~30代は、排卵を境に基礎体温が「低温相」と「高温相」にきれいに分かれ、月経も28日(25~38)周期でおとずれます。「更年期」の40代半ばを迎えると、「低温相」と「高温相」が短くなり、月経周期も短くなって、きれいな二相に分かれなくなっていきます。そして、50歳頃に閉経を迎えると、「低温相」だけになっていきます。
月経不順は、閉経が近づいていることのひとつの目安になりますから、月経周期や基礎体温によってエストロゲンの変化を把握しておくことは、更年期を迎えるための心の準備にもつながります。
●基礎体温の測り方
基礎体温は、朝目を覚ました時に、体を動かさずに、ベッドに横になったまま、口の中で測ります。体温計は、基礎体温を記録する機能がついている婦人体温計が便利です。
婦人科検診の際も、1か月ほどの基礎体温表を持参すると、自分の体の状態を医師に伝えるときに役立ちます。