コロナ禍でおうち時間が増えたことで、必要以上の不満が増えたことで不仲になってしまう夫婦もいると言います。よりよい暮らしをするためには、家族仲は平穏でありたいもの。
新刊『

99.9%は幸せの素人

』(KADOKAWA刊)がベストセラーになっている著作家の星渉さんに、夫婦円満のためにできることを教えてもらいました。

お花を持つ男女
何でもない日の感謝のプレゼントも効果的なのだとか(※写真はイメージです。以下同)

何年経っても夫婦仲も良好、幸せな気持ちで過ごすためのコツ

星渉さんは、「夫婦生活を円満にするには努力が欠かせない」と著書で述べています。
夫婦仲を円満にするための努力の一つが、週に1回など定期的に“ミーティング”を行うこと。夫婦のあり方などを話し合ったりすり合わせていったりする時間が、科学的にも必要なのだと星さんは解説しています。

●なんでもない日の感謝のプレゼントを贈ることで、夫婦の絆は深まる

その上で、もう2点、心掛けるとよいことがあるそうです。一つは、パートナーに対し、誕生日でも記念日でもなんでもない日にプレゼントをして、感謝の気持ちを伝えることです。

「この場合のプレゼントは、リクエストを聞いて贈るのでもいいし、ちょっとした相手の好物をサプライズで買って贈るのでもいい。重要なのは、『自分自身がパートナーにプレゼントを贈ることができる』という事実を、自分の脳に認識させることです。私たちの脳は、自分自身の行為を評価する働きがあります。脳が、『自分は相手に感謝の気持ちを行為にして表すことができる』と認識するようになると、自己評価や自己肯定感が高まり、相手を受け入れる力も高まって夫婦仲もよくなることにつながるんです」(星渉さん、以下同)

ここで迷いがちなのが、プレゼントにかける金額や回数。ささやかなプレゼントでもいいのか、1回だけでもいいのか――。

「まず、プレゼントの金額の多寡や規模は、感謝の気持ちと関係ないという研究結果もあります。いくら高額なものを買って贈ったからといって、それで相手への感謝が大きくなることはないし、その逆もありません。

重要なのは、回数。『1回プレゼントしたからOK』ではなく、何回も繰り返すことで、『パートナーに感謝することができる人間』なのだと、私たちの脳にはそのような自分への評価が定着していきます。その結果、『相手がいてくれること、相手がやってくれていることは、当たり前ではない』という気持ちも生まれ、より深い感謝につながっていくのです」

●毎朝「ありがたい」と思うことを50個書き出す

手帳を広げる女性

そうは言っても、パートナーに対して日頃から家事や育児で不満が募っている人などは、感謝のプレゼントを贈る行為自体、大きなハードルに感じるかもしれません。

「そんな人におすすめの習慣があります。これは、感謝することへのハードルを下げることです。毎朝50個、『ありがたい』と思うことを書き出すことで感謝することへのハードルが下がります。ポイントは『50個』。毎日毎日、50個もありがたいことを書こうとすると、当たり前のことを書かないとどうしてもたりなくなります。たとえば『お湯のシャワーが出てありがたい』『目が見えてありがたい』など。これを毎日続けていくと、自然と『パートナーがいてくれること』『パートナーが仕事をしてくれること』もカウントされるようになります。そうなると、徐々に相手に対する『ありがたい』と思うハードル、つまり感謝のハードルが下がっていくでしょう」

さらに、夜寝る前に「こんないいことが起きたらいいな」と想像しながら眠りにつくことも、効果的だと話します。

「寝る前に、『こんなことが起きたらいいな』と想像する人としない人では、想像しながら寝る習慣がある人の方が、幸福度が高いというデータもあります。『会いたいと思っていた人から突然連絡が来る!』などあり得ないことでも構いません。その結果、自分自身の幸福感が高まり、上機嫌になれば、一緒に暮らす相手の態度、ひいては家庭全体が柔らかいムードになっていくものです」

思うだけ、想像するだけならだれでもできます。自分のためにも、家族のためにも、さっそく今日から始めてみませんか?

星渉さんのそのほかのインタビューはこちら 夫婦仲をよくしたい…相手や自分を変える魔法の会話