新型コロナウイルスの流行を機に、夫婦が自宅で顔を合わせる時間が増えてから、丸1年が経過。その間、あなたの夫婦関係はどう変わっていきましたか? もし、少しでも夫婦関係を改善したいと思っているなら、まずなにをしたらよいのでしょうか…。

「努力する気がないなら結婚してはいけない」 書写『99.9%は幸せの素人

』(KADOKAWA)の中で科学的根拠を元に、そう伝える著作家の星渉さんに、ヒントを教えてもらいました。

向かい合う男女
結婚生活はお互いの努力があってこそなのです(※写真はイメージです。以下同)
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夫婦仲をよくしたい。第一歩としてできる「ミーティング」のコツ

星さんは、夫婦間でのミーティングが重要だと説きます。その理由をご紹介します。

●夫婦間ミーティングの前にやるべきこと

「ポジティブ心理学の権威である米カリフォルニア大学のソニア・リボミアスキー教授は『様々な科学的調査から言えることは、今よりも幸せになりたいと思うのなら、スポーツに取り組むように、日常の出来事に取り組まなければならない』と言っています。
つまりは、なぜ、アスリートが試合本番で良い結果を出せるのか? それは、日常から『良い結果を出すためのトレーニング』をしているから。トレーニングをしていない人が、良い結果を残せるわけがない。人間の幸福度も、パートナーシップもこれと同じで、日頃からトレーニングをしていれば、いい夫婦関係という望む結果は生まれることがないということです。
そして、良い夫婦関係を生み出すために必要なのが、夫婦間でのミーティングなのです」(星渉さん、以下同)

…そうはいっても、「ミーティングなんてちょっと堅苦しい」「そもそも毎日家事と育児で精いっぱいなのに、ミーティングをする時間をわざわざ取る余裕がない」と言いたくなる人もいるかもしれません。
そんな人は、「まず、本当にミーティングをしたいのか?を考えてみることから始めるといい」と星さん。

「ミーティングというアクションを起こせるかは、夫婦関係を良くしたい!という強い思いがあることが、大前提です。この気持ちがないと、わざわざ時間をさいてまでミーティングをしよう!と行動に起こすのは難しいと思います。なので、まずは自分が本当にミーティングをしてまで、夫婦関係を良くしたいと思っているのか?を突き詰めてみましょう。

そして、夫婦関係をさらに良くしていきたいという気持ちが確認できたら、もう一段掘り下げて、パートナーにミーティングを提案する前に、なぜ夫婦関係をさらに良くしたいのか?という理由を『文章化』してみるのがおすすめです。それは、『子どもが成人した後でも、2人仲の良い老後を過ごしたい』など、人によって様々だと思います。自分自身で夫婦関係について、考えやミーティングをする理由を明確にして、パートナーと理想とする夫婦像について共有していくといいと思います」