買い物に行く回数が減ったり、家で過ごす時間が増えたりという理由で、食品や日用品のストックが増え、収納に悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか?
ここでは、ライフオーガナイザーの下村志保美さんが、トイレットペーパーのストックと収納について考えてくれました。
ストックについて考えるべき時期。散らからないための収納を考える
保存食や暮らしまわりの消耗品など、ストックについて改めて考えています。
なかでもトイレットペーパーは一時期全国的に品薄になったこともあり、少し多めにストックしようと思うようになりました。
しかしそんなストック品が増えたことで「収納スペースからあふれてしまった!」なんて悩みはありませんか?
●わが家のベストは、コストコのトイレットペーパー
すべての画像を見る(全6枚)わが家では、コストコのトイレットペーパーを愛用しています。やわらかい感触も好きですし、ダブルなのに長持ちするので交換頻度も少なくすみます。
しかし一方で30ロールあるので収納スペースも必要になってきます。
●トイレットペーパーはトイレ内と洗面所に分けて収納
わが家のトイレ内には壁をくり抜いた造りつけ収納がありますが、掃除用品なども入れたいのでここに置けるトイレットペーパーは4個程度。
残りのペーパーは洗面所のリネン庫と言われるスペースに入れています。
トイレットペーパー専用のスペースにしていて、この30ロールが丸ごと収まります。
●ストック品をしまうための「収納予算」を立てよう!
ストック品で家が散らからないための大切なポイントは、「最大でどれくらいのものが家に入ってくるか」の量を予測しておくこと。
私はこれを「収納予算」と言っています。スペースの予算決めです。
今ある量だけ見て片づけて定位置を決めてしまうと、買い物直後は収納スペースに入りきらず、片づかない原因になってしまいます。
わが家の場合、トイレットペーパーが最後の1個になってから買いに行くわけではないので、30ロールプラスアルファの収納予算を立て、ここにスペースを確保しています。
●トイレットペーパーは袋から出す派?むき出し派?
さてトイレットペーパーは一応衛生用品。
袋に入れたまま収納した方がいいのかもしれませんが、私はできるだけ袋から出してしまっています。
理由は使うときにラクだからです。家族もこういう状態であれば洗面所の収納スペースからトイレ内の収納に補充してくれます。
扉つきの収納の中であれば、ホコリなどの汚れも気になりません。ただ、湿気の多い場所に収納する場合はご注意を。
また袋に入れたままだと残りの数が把握しにくく、気がつくと「最後の一個だった!」と慌てることにもなりかねません。
一方で収納スペースの状況から、パッケージに入れたままにすることもあります。
こちらは私の事務所内のストック置き場。
キッチンタオルのストックもたくさんあって、バラしてしまうとかえって収納しにくいので、あえてビニールに入れたままにしています。
●来客が困らない「1つだけ出しっぱなし収納」
だれかのお宅に伺ったとき、トイレットペーパーを使いきってしまって、補充した方がいいとは思うけれど、よそのお宅の収納をあけてまで補充するのはちょっと…と思った経験はありませんか?
わが家はロール1つは出しっぱなしにしています。
見た目はすてきではないかもしれないのだけど、こうしておけばお客様もすぐにわかりますし、トイレの中でペーパーがない! となっても困りません。
●ペーパー類は最低1か月分の備蓄習慣を
「最後の1つになったら買う」というストックを持たない考え方もありますが、防災備蓄の観点からもやはり多少のストックは必要です。
ペーパー類は1か月分が目安とのこと。今回のトイレットペーパーの品薄もそれくらいで解消しましたよね。
あらかじめ収納予算を確保しておくことで「片づく備蓄」が実現します。