旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが世界中・日本中を巡って出合った「名店の味」をレポート。家でも簡単に再現できるレシピをご紹介します。
今回取り上げるのは、全米一キュートな町とも言われるイリノイ州ガリーナの宿の名物。これ1品でぜいたくな朝食になる「ズッキーニ・キッシュ」を教えてもらいました。

ズッキーニのキッシュ
ズッキーニのキッシュ
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アメリカのB&Bの名物。ズッキーニのキッシュのつくり方

アメリカでは、昼食も兼ねたボリュームのある朝食(ブランチ)をよく楽しみます。
全米一キュートな町とも言われるイリノイ州ガリーナのB&B(簡素なホテルのこと)「ジェイル・ヒル・イン」で出た「ズッキーニ・キッシュ」は、そんなブランチにぴったり。

街並み

シカゴから車で約3時間のガリーナは、19世紀のレンガ造りの建物が並ぶ通りを赤いトロリーバスが走るかわいい町。南北戦争で活躍した後、大統領にもなったグラント将軍が住んだ家もある、アメリカでも人気のある歴史の町です。

レンガ造りの建物

そんな町の中腹に立つ「ジェイル・ヒル・イン」は、なんと元は刑務所として使われていた重厚な建物を改装して2016年にオープンした宿。

内装

6室すべて異なるインテリアで、家に招かれたような家族経営のおもてなしが大好評。全米のトップB&Bに選ばれたこともあるほどです。

男性

おいしい朝ごはんは、若きオーナーのマシュー・キャロルさんの手づくり。

ここではズッキーニのすりおろしを使ったおいしくてヘルシーなキッシュのつくり方を教えてもらいました。

●ズッキーニ・キッシュ

ズッキーニ・キッシュ

【材料(6人前)




・ズッキーニ(すりおろす)1.5カップ(約2本)

・タマネギ大(みじん切り) 1/2個

・サラダ油 1/4カップ

・パルメザンチーズ(できればすりおろし)1/8カップ

・卵 2個

・パセリ(みじん切り) 小さじ1 ドライパセリでも代用可

・チェダーチーズ (細切り)1/2カップ(約120g)

・ビスクイック(ホットケーキミックス)1/2カップ
*ビスクイックは、アメリカでポピュラーな、甘くないパンケーキミックスのこと。これを使うのがジェイル・ヒル・インのオリジナルレシピですが、市販のホットケーキミックス、もしくは以下の材料で代用できます。
・薄力粉 1/2カップ
・ベーキングパウダー 大さじ1/2
・サラダ油 大さじ1
・牛乳 20ml
・塩 少々
・砂糖 小さじ 1/2

【つくり方】

(1) 卵をボウルに割り入れてかき混ぜる。タマネギとサラダ油、パルメザンチーズとパセリを加える。

(2) すりおろしたズッキーニ、ビスクイックとチェダーチーズを加えて、さらにかき混ぜる。

(3) 9インチ(約25cm)の耐熱皿にサラダ油を塗って、(2)を流し入れる。

(4) 約180℃に予熱したオーブンで35分間、表面が黄金色になるまで焼き上げる。

ほかにマッシュルーム、ピーマンや赤ピーマン、ケール、ブロッコリー(いずれもみじん切り)などを材料に加えてもおいしい。野菜を増やしたときは、様子を見ながら、1時間ほど焼き上げてください。

<取材協力・写真提供/ジェイル・ヒル・イン(JAIL HILL INN)取材協力/ミシシッピ・リバー・カントリーUSA、イリノイ州観光局 取材・文/小野アムスデン道子>