場合によっては、10年以上の長き時間を共有することになるペット。ともに暮らすからこそ、ペットにも快適な家をつくりたいものです。 Tさんが建てたのは「家族も愛犬も快適に暮らせて、いつも一緒に過ごせる住まい」。犬が苦手な階段をクリアする平屋プラン、散歩に行けなくても運動できる中庭のドッグヤード、犬を洗いやすいケアルーム…。飼い主にもペットにもうれしい工夫が備わっています。 写真は、この夏愛犬と中庭のプールで水遊びをしたときの様子。冬季はデッキ材のフタをして、ここはフラットになります。

中庭のプールで愛犬とくつろぐTさん
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犬用プールとケアルームを設けた、中庭のある平屋

Tさんの家 千葉県 家族構成/夫50代 妻40代 長男13歳 長女8歳 犬12歳

設計/ジャムズ 一級建築士事務所

この家のこだわりポイント

  • 家族と愛犬が一緒に過ごせて歩き回るのがラクな平屋の家
    周囲の建物が視界に入らない中庭のあるプラン
    車庫から直接室内に入れる動線
    家族が見えるオープンキッチン

 

中庭で遊ぶ愛犬や子どもたちからリビングにいる家族が見えるよう、リビングの床は3段下がった高さに。ソファに座ると愛犬と目線が合い、話しかけやすくなります。

 

この家は連続する各部屋で中庭を囲んだプラン。シンボルツリーはトネリコ。

 

【動画】T邸の室内外の様子&インタビューはこちら

 

階段が苦手な愛犬に平屋の住まいを

Tさんの家は、中庭を中心にLDKや個室を配置した平屋の家です。南側には芝生の庭が広がり、「室内からは周りの建物がまったく視界に入らない。落ち着きますね」と夫。

Tさんの愛犬、ラブラドール・レトリバーのバンは現在12歳。以前は事務所併用住宅の2階で生活し、高い所が苦手なバンの階段の上り下りに苦労していました。

犬が滑る床も悩みの種で、大型犬のケアがしやすく、家族も犬も一緒に過ごせる住み慣れたワンフロアの平屋を建てることに。

中庭が見えるLDKは居心地がよく、外にいるバンからも家族の姿が見えて安心。「念願だったオープンキッチンからは空が見えて気持ちがいい。家族との一体感もありますね」と妻。駐車場からバックヤードを通ってキッチンに行ける動線もお気に入りです。

「今はバンも年老いて運動量が減りましたが、若くて活発だった頃はドッグラン代わりの中庭を自由に走り回っていました。暑さに弱いので夏場は中庭のプールで水遊びです」(夫)

また、動線の工夫で散歩やケアもラクになりました。

「散歩後は玄関のそばのケアルームで犬の足を洗ってからリビングに入れるのでスムーズ。シャンプー時も、犬の洗い場が作業しやすい高さにつくられていてラクな姿勢で洗えます」(妻)

この家は夫妻がバンの老後まで考えてつくった愛情あふれる住まい。きっといつまでも幸せに暮らせるでしょう。

 

ペットと暮らすためのこだわりポイント

POINT 1 散歩やケアがスムーズになる犬のための動線

玄関(正面奥)の右側は散歩用のリードや犬用洗濯機の収納。

 

その向かいのドアから愛犬が洗い場に入って足を洗います。

 

終えたらケアルーム側から出て階段を上り、犬舎やLDKに行ける動線です。

 

POINT 2 大型犬をラクに洗う重労働から解放!洗い場に床段差を設けたケアルーム

犬の洗い場(上・左側)と、家族が立って作業するケアルーム(下)には40㎝の段差があり、「腰をかがめずに犬を洗えて楽になりました」(夫)。愛犬は洗い場から入ってケアルームの踏み段に下り、ホールに出ます。

 

POINT 3 掃除が簡単!防水仕様の犬舎

ケアルームとガラスでつながる犬舎。食事の場とトイレを兼ねたスペースで、ペットシーツの棚も設置。トイレに失敗することもあるので、床・壁は掃除が簡単なFRP防水仕上げに。

 

POINT 4 ドッグランを兼ねた中庭と南庭

十分な散歩ができないときは、中庭がドックランに。

 

リビングにいる家族が見えるので愛犬も安心できます。芝を植えた南庭も愛犬が自由に駆け回れるスペース。

 

POINT 5 キッチンに立ち入らせない専用扉

以前の住まいでは、愛犬が食べ物のにおいのするゴミをあさって散らかしてしまうことも。犬に有害な食べ物も口にしてしまうため、開閉できる専用扉で立ち入り禁止エリアにしています。

 

POINT 6 暑さ対策&水遊びが楽しめるプール

犬は夏場の暑さが苦手ですが、ラブラドール・レトリバーはもともと水鳥猟の猟犬だったため、泳ぐことが大好き。そこで水遊びができるプールを設けて体温調節する方法を取り入れました。