NISAは、投資で得た利益が非課税になるおトクな制度。初心者が今から始めるメリットや注意点、投資商品の選び方、2027年1月に開始する「こどもNISA」の活用法まで、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さん、塚越菜々子さんに「NISAをうまく活用するコツ」を教えてもらいました。
1:40・50代でも始める価値あり!月5000円スタートに
NISAは40~50代にとっても、老後資金など長期間かけて準備するお金には有効な制度です。
「継続的に積み立てることで利益が安定するので、途中で取り崩さずにすむよう、半年分程度の生活費を貯蓄で確保したうえで、月5000円からでも始めてみてください」(塚越菜々子さん、以下塚越)
「将来、退職金などで急に投資を始めると失敗しやすいので、今のうちに慣れることも重要です」(高山一恵、以下高山)
2:オルカン一択は「高リスク」。分散できる商品も検討を
NISAで買うべき銘柄といえば全世界株式、通称“オルカン”といわれることが多いですが、資産配分としては株式に偏っているともいえます。
「株高が続けば大きな利益を得られますが、世界的な金融危機が起きると大暴落するリスクがあります」(高山)
「若い世代なら相場の回復を待てますが、大人世代はリスク分散のため、株式以外も含む8資産均等型などの銘柄も検討しましょう」(塚越)
●貯蓄と組み合わせて運用する選択肢も
リスク分散のために、新たな銘柄を選ぶのは難しいと感じるなら貯蓄と組み合わせても。
「初心者なら、投資に回す金額は毎月無理なく積み立てられる金額の半分程度にし、残りの半分は貯蓄で備える方が簡単です」(塚越)
3:無理して「成長投資枠」を使う必要なし
NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、ESSE読者に実施したアンケートでは、「成長投資枠をどう使えばいいかわからない」という声も。
「無理して成長投資枠を使う必要はナシ。つみたて投資枠での運用だけでも十分です」(塚越)
「個別株に挑戦したい、優待目的で株を買いたいなど、目的があるなら成長投資枠を活用してもいいでしょう」(高山)
4:こどもNISAは差し迫った教育資金の準備には不向き
2027年から、こどもNISAがスタートしますが、注意したい点も。
「これから教育資金の準備を始める小さい子がいれば、児童手当をこどもNISAに入れて運用する、などの方法は有効ですが、教育資金を使う時期が数年先に迫っているケースには不向きです」(高山)
「子どもが12歳になるまでは引き出せないので、親のNISA枠で運用した方が融通が利きます」(塚越)
