2児の母として40回以上の子連れ旅行をしてきた尾石晴さん(40代・音声配信サービス「Voicy」人気パーソナリティ)。旅程の立て方は少し変わっていて、家族そろっての旅にはこだわっていないのだそう。そこで、尾石さんが「親1人+子ども1人」というスタイルを選ぶ理由と、そのメリットを紹介します。

※ この記事は『旅をすればするほど子育ては楽になる』(大和書房刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています

海辺の写真
家族総出でなく、「親1人+子ども1人」で旅に出る理由とは?

なぜ家族全員で旅に出ないのか

2024年の夏休み、夫は、当時7歳の二男と2人で福島県の百名山に登る旅(1週間)に出かけました。私は別の行程で、当時11歳の長男と2人で高知の知人に会う旅(1泊2日)に行き、そのあと二男と2人でシンガポールへ(1週間)に行きました。

●みんなで行けないなら、行ける人だけ行けばいいじゃない

別々に旅する理由はシンプル、家族4人のスケジュールが合わないからです。とくに長男が高学年で塾に行き始めてからは、予定が全然合わなくなりました。二男は小1からサッカーをしていて、試合の予定や開始時間などは1週間前にならないとわかりません(休ませることもできますが)。これからますます、子どもたちは自分の人生に忙しくなるのだなとわかりました。

そこで、わが家では旅のスタイルを柔軟に組み替えることにしました。家族全員で行くのが難しければ、母+子1人、父+子1人、母+子ども2人、父+子ども2人、といった具合に、さまざまな組み合わせで旅をします。みんなで行けないなら、行ける人だけ行けばいいじゃない(マリー・アントワネット風)。

「親1人+子ども1人」の旅のメリットはたくさん

2023年には、私と長男の2人でタイに行きました。2024年末の台湾旅行は、長男と私は同じ飛行機、二男と夫は別の飛行機でした(帰国日も出発時間も違いました)。国内移動では、私と長男で東京や大阪へ行ったり、私と二男で東京へ行ったりもよくしています。

こうした「親1人+子ども1人」の旅は、もともとは家族のスケジュールが合わないから始めたのですが、じつはいいこともたくさん見つかりました。

まず、子ども側のメリットです。わが家は4学年差の兄弟なので、興味や体力、食事の量などが少しずれます。そのため、どちらかの希望をかなえようとすると、もう一方がガマンすることが多くなります。片方だけと旅に出れば、その子に合わせたリズムで過ごすことができます。

また、わが家は男児2人だからでしょうか、最初は仲よく遊んでいてもしょっちゅう小競り合いが起きます。自宅なら好きなだけケンカをしてもらって構いませんが、旅先やホテルでは周囲の目が気になる。そのため、小競り合いが起きやすい小学生期など、あえて別々に旅するのもよいと思っています。