子ども1人と向き合うチャンス
次に、親側のメリットです。子ども1人とじっくり向き合う時間ができる。これがいちばん大きいと思います。その子の興味関心に合わせた旅がしやすくなる。
わが家の二男は、お城が好きなので見に行きますが、長男はあまり…。逆に、長男は美術館を長時間楽しめますが、二男はあまり…。2人連れて行くと、どちらかに合わせてきり上げることがあるのですが、子ども1人だとじっくりその子の過ごす時間に合わせることができる。
旅先でひとりっ子気分になった子どもから、普段は聞けない話を聞ける、親側も子どもの姿をじっくり観察できるのも、よい点だと感じています。
それから、費用負担が軽くなること。家族4人で旅すると旅費用は4人分。とくに小学生からは大人料金の8~9割程度がかかり、これは地味に重たい。人数が減れば、旅の費用も減ります。
さらに、予定が合わせやすい分、日程をフレキシブルに変えて、旅費が安い時期に旅に出ることができます。わざわざ家族4人の予定を無理に合わせて、高い時期(年末やお盆)に出かけるより、気軽に旅立つことができるのです。
子どもが子どもでいられるのは今だけ
子どもが小学校高学年以降になると、ますます家族全員そろって旅するのは難しいとよく聞きます。全員の予定が合う日を待っていたら、いつまでたっても行けない。それなら、行ける人だけ行けばいいじゃない(2回目。マリー・アントワネット風)。
こう考えるようになったのは、子どもの成長スピードを日々実感しているからです。子どもの「今」は、今しかない。9歳の夏休みは、9歳にしかないのです。40歳の大人が来年41歳になったところで、大きな変化はありませんが(せつない)、9歳の子どもが10歳になれば、外も内も大きく変化しています。
家族全員で行くことにこだわりすぎて、予定が合えば…と言っている間にも、子どもは成長します。待っている間に、彼らは、親と旅に行きたがらない年齢(反抗期)になってしまうかもしれない。だからわが家では、全員で行けるかは置いておいて、行けるうちに行こうとなりました。
『旅をすればするほど子育ては楽になる』(大和書房刊)では、今回ご紹介した話題のほか、子どもと旅に出る意味や考え方、実際に旅に出たときのスケジュールなど、子連れ旅がさらに楽しくなる情報が盛りだくさん。読んだら家族と旅に出たくなる1冊です。
