「サメ好き」としても知られる芸人のココリコ・田中直樹さんと、独自の視点からサメを描いた書籍『サメくらべ図鑑』(扶桑社刊)を上梓したイラストレーター・こたさん。そんなふたりの「サメ愛」対談をお送りします。サメに目覚めたきっかけから、大人になって気づいた新たな魅力、そして「もし自分がサメだったら?」のトークテーマまで、海より深く語り合います。

サメを愛してやまないふたりが、その魅力を語りつくします
サメを愛してやまないふたりが、その魅力を語りつくします
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すべては父親から始まった。新幹線と『ジョーズ』が導く「サメ愛」

こたさん

おふたりがサメ好きになったきっかけを伺うと、お互い「父親」の影響が大きかったのだとか。

こたさん(以下、こた):父親が生き物好きで、小さい頃から水族館に連れて行ってもらいました。なかでもサメは圧倒的なオーラを放っていて、流線型の体が単純にカッコいい! と。もともと乗り物が大好きで、サメに新幹線に似た美しさを感じたんです。カッコいいサメへの憧れが僕の原点だと思います。

田中直樹さん

田中直樹さん(以下、田中):なるほど! たしかに、サメには乗り物に通じる美しさがありますよね。僕の場合は、映画好きの父親と小学校低学年の頃に、映画『ジョーズ』のリバイバル上映を観に行ったのがきっかけです。

こた:小学生で『ジョーズ』は怖くないですか?

田中:いや、本当にめちゃくちゃ怖かった! でも子どもって、ちょっと怖い生き物に憧れるじゃない? そして、種類の多さや、いろんな形のサメを知っていくうちに、どんどんハマっていった感じです。

カッコいいから、かわいいへ。大人だからこそ知ったサメの魅力

ふたりが本を読む様子

――大人になって、サメに魅力を感じるところは変わりましたか?

こた:変わりました。カッコいいサメが好きだったのに、今はテンジクザメのようなふんわりしたかわいいサメにひかれるようになりました。

田中:わかる。僕もそうかもしれない。あとは、彼らが生きている環境やまだ解明されていない生態に興味をもつようになりました。地球の歴史を辿ると、すべての命は海につながっていて、海の中に「生きることの答え」があるような気がするんです。なかでもサメはとくに古い生き物だから、答えをいちばんたくさんもっているんじゃないかって。

こた:サメは古代からの歴史がありますから。今回の図鑑には昔のサメも絶対入れたくて。

古代のサメ

田中:(図鑑を手に取って)この何億年も生き抜いてきた歴史を知ると、人生に迷ったとき、相談するなら「古代のサメ先輩」だなとか思いますね(笑)。人生経験の格が違いますから、きっと的確な答えをくれるはず。

いろんな角度から見て楽しめるサメ図鑑

サメのパーツごとの写真

――今回の図鑑は、子どもたちにどんなふうに楽しんでほしいですか?

こた:今回こだわったのは「いろんな角度からサメを表現すること」。普通、サメの絵を描いてもらうと、横向きの姿を描くことが多いと思うんです。だから今回は、いろんな角度からサメを見てほしくて、正面や真上の姿をはじめ、いろんなサメの歯、エラ、目などパーツだけを集めたマニアックな比較ページもつくりました。

田中:このパーツごとのページはとても細かく描き分けられていて、本当におもしろい!この本を持って、水族館にいる本物と見比べながら「あ、このサメの目は本当にこうだ!」と答え合わせしたら絶対楽しいよね。

こた:そう言っていただけると、つくったかいがあります。子どもたちに気軽に持ち歩いてほしかったので、サイズ感にもこだわりました。