Q:寝つけないほど手足が冷えてつらいです

足が冷えて眠れない…
すべての画像を見る(全3枚)

続いては、足の冷えについての質問です。

「40歳を過ぎた頃から冷え性が悪化。季節問わず手足が冷たく、冬は寝つけないほど。一方でホットフラッシュがあり、のぼせることも。ウォーキングをしたり、湯船につかっても改善しません」(50歳)

A:根本的な冷え対策を。改善しない場合は内科などで相談を

女性に多い冷え性。その大きな理由は、男性に比べて体の熱の大半を生み出す筋肉量が少ないから。また、女性に多い皮下脂肪は、一度冷えると温まりにくい性質があるので冷えを感じやすいのです。

根本的に冷えにくい体に変えていくのなら、まずは筋肉をつけること。ウォーキングのような有酸素運動だけでなく、筋トレやスクワットのような無酸素運動も取り入れて筋肉量アップを目指しましょう。女性は健康やダイエットの観点から野菜中心の食事になりがちですが、筋肉の材料となるタンパク質を含む肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などを過不足なく食べてくださいね。

同時に冷やさない対策をしましょう。効率的に温めるなら体の中心部を温めるのがおすすめです。お尻の割れ目の少し上あたりにある仙骨周辺にカイロを当て、腹巻でおなかを温めるのは効果的です。

●生活に困るほどの冷えなら受診しよう

婦人科領域で見られる「冷え」には、ホットフラッシュに加え足が冷える「冷えのぼせ」がありますが、これは更年期世代によく見られる症状でもあります。

また、「甲状腺機能低下症」などの病気が「冷え」の原因になっているケースもあります。更年期と似た症状なので混同されがちですが、治療法は異なる病気です。生活上、困るような冷えであれば「昔から冷え性だから」と思わずに受診を。

なお、婦人科ではホットフラッシュにはHRTや冷え改善を期待できる「当帰芍薬散」や「生姜(しょうきょう)」を含む漢方薬の処方が検討されます。がまんしないで相談してみてくださいね。

甲状腺機能を調べるなら内科や婦人科、ホルモンバランスをチェックするなら婦人科、ストレスによる冷えなら心療内科になります。

現在発売中の書籍『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』では、婦人科系の悩みをはじめ、加齢にともなう体の不調、ライフスタイルの変化による心のゆらぎなど、40代以降の女性の悩みについて、高尾先生が優しく丁寧に解説しています。

高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談

Amazonで見る