食卓に魔法の布を
すべての画像を見る(全4枚)若い頃に染織を勉強していたからか、布にはひときわ思い入れがあります。小さな布から大きな布まで、細い1本の糸からできあがっていく。その道のりにとても尊いものを感じ、感動します。
20代の頃から集めてきた多くの布が、食器棚の下の段に重ねてあります。これでもずいぶん人に差し上げたりして、整理してきたつもりでしたが、どうしても手放せないものが、まだまだたくさんあります。
布は、食卓に魔法をかけることができると思っています。左の布は、アジアのもので、右の布は北欧のものですが、同じテーブルでも布を変えるだけでまったく違った空気感が生まれてくるのです。
これらの布の多くは、旅先で求めたものです。こうして並べてみると、行った先々の土地や、訪れた年代もそれぞれなのに、それらが、自分が経験した旅のコラージュのように見えてきて、愛おしくてたまりません。
買ったシチュエーションや値段も様々で、ふらりと立ち寄ったマーケットの露天の店や現地のスーパーで出合った布も混じっています。テーブルに敷き、器をのせたときの風景が想像できると、もう連れて帰らずにはいられなくなってしまうのです。
多くの布が若い頃に買い求めたものですが、いま現在の自分なら、どんな布を買い求めるのだろう? どんなものをいいと思うのか自分自身も知りたい、異国の布を眺めていたら、また、旅に出たくなりました。

