「ママ友」ができなかった40代
すべての画像を見る(全2枚)「ひとりでいることは悪いことではない。ちょっと不便なだけ」と語る中園さんですが、ご自身にも似たような経験があったそうです。
「じつは私、いわゆるママ友ができませんでした。周りからはきっと『変わり者』だと思われていたでしょうし、私自身も『苦手だな』『しゃべりたくないな』という空気を出していたんだと思います。小学校のママたちからは、完全に浮いていましたね。」
ママ友の輪に入らないことで、困ることはなかったのでしょうか。
「ママ友がいないと、情報が入ってこなかったりして、不便なことはたしかにあります。でも、社会的な場所で孤立するのは、別に悪いことではないと思うんです。子どもには『ごめんね、お母さん無理なの』と、弱みを見せてしまってもいいんじゃないでしょうか。あんまり深刻にならなくていいと思います」
また、群れから一歩引くことで、思わぬ出合いに恵まれることもあるといいます。
「ひとりでいると、じつは豊かな出合いが潜んでいることもあるんです。私も、同じようにひとりでいたママと意気投合して、すごくいい友だちになりました。だから、あまりひとりを恐れないでほしいと思います」
ひとつのコミュニティがすべてではないからこそ、無理に周囲に合わせる必要はないと話します。
「苦しいなら仮面をかぶって乗りきるか、割りきってその輪に入るのをやめてしまってもいい。意外と、群れの中にいる人だって、内心『あの人、自由でかっこいいな』と思って見ているかもしれないですよ」
60代になったからこそ楽しめる人づき合いも
こうして人間関係を整理してきた中園さんですが、60代になった今、昔の人間関係が不思議な形で還ってきたのだそうです。
「60代になって、中学時代の同級生たちとまた仲よくなりました。驚くほど関係がフラットになって、LINEグループで毎日のように話していますし、還暦祝いにはみんなでハワイ旅行へも出かけたんです。だれがお金持ちだとか、だれが美人だとか、結婚している・していないとか、子どもがいる・いないとか、そういうのがぜんぶ取っ払われて、子どものときに初めて遊んだ頃に戻ったかのようですね」
年齢を重ねることで、お互いを隔てていた壁が自然と消えていくと中園さんは語ります。
「思春期から50代にかけては、境遇が違うことでお互いに嫉妬したり、妬ましく思ったりもするもの。けれど、60歳をすぎると、そのフィルターがすっとはずれる気がします。今、友だちがいなくてひとりぼっちで辛い思いをしている人も、60代になったらまた温かい人間関係に出合うこともあるので、それまでの辛抱だと思って日々を過ごしてほしいです」
また、「運は人が運んでくるものだから、人とのつながりは大切」と語る中園さん。でも、その言葉の前提にあるのは、「無理しないこと」。しんどい人間関係に消耗するなら、やめてよし。そうやって余裕が生まれたとき、はじめて本当の意味でいい縁が引き寄せられるのかもしれません。
今回は、人づき合いで「やめてよかったこと」について話を伺いましたが、発売中の中園さんの最新刊『60歳からの開運』では、やなせたかしさんとのエピソードや自身の経験を交えた、「人生後半戦を強運で過ごす極意」について紹介しています。

