更年期に感じる「心身のゆらぎ」のセルフケアとして、産婦人科医・高尾美穂先生がすすめるのが「日々の変化をノートや手帳に書き留めること」。さらにこの記事では、「書いたものを振り返ること」にフォーカスし、自分自身と向き合い、更年期をポジティブに過ごすためのヒントを紹介します。
すべての画像を見る(全2枚)書いたものを振り返ることでゆらぎが見える
「更年期の心身のゆらぎを、ノートや手帳に書くだけでなく“振り返ること”も忘れずに」と話すのは、産婦人科医・高尾美穂先生。
「『今朝の私はこんなふうに感じていたんだな』『今日はいい1日だったな』と見返す時間が、自分と向き合うことにつながります」(高尾先生、以下同)
同じできごとでも、いつも同じように受け止められるとは限らない。それが、気持ちがゆらぎやすい更年期の特徴でもあります。
「その日の記録を自分がどう感じるかも含めてチェックすることで、今の心や体の状態に気づけます」
自分がうれしい、楽しいに気づける
更年期世代は、ときに人と自分を比べてつらくなってしまうことも。
「そんなときこそ、他人ではなく自分自身に目を向けることが大事。記録をとおして日々の気持ちと向き合うことで、身の回りにある小さな楽しさやうれしさに気づけるようになります。そうして自分軸を取り戻すことで、ネガティブな感情を手放せますよ」
疲れるタイミングがわかる
手帳を見返すことで、「暑い時期は不調になりがち」「イベントのあとは疲れが出やすい」といった自分なりのサイクルが見えてきます。
「傾向がわかっていれば、あらかじめ対策もしやすい。私自身、遠出した翌日は大きな仕事を入れないように意識しています」
その日の文字に気持ちが表れる
それぞれの日を見比べてみると、丁寧に綴(つづ)っている日、勢いよく書き殴っている日…と、筆跡の違いからも自分の状態が見えてくるはず。
「それこそが、その日のリアルな自分。毎日きれいな文字で書こうと思わなくてもいいので、まずは書き始めてみて」
記入していない日は調子が悪い日かも
「なにも書けなかった」という日も、そのこと自体がひとつのメッセージ。
「調子が悪かった可能性もあれば、反対に、楽しく充実していて書かなかったのかも。大事なのは、空欄の理由に気づくこと。過去の自分と向き合う時間をもてていれば、空欄が多くても気にする必要はありません」

