「体が発する言葉」を聞いて受け止める
すべての画像を見る(全5枚)武田さんに、「考えすぎて頭がぐるぐるするときのセルフケア」の応用編についても教えてもらいました。
「グーパー・エクササイズをして、体が十分に落ち着いたところで、自分と対話してみましょう。もしも悩んでいることがあれば、自分の体に向かって『なにか私に伝えたいことはある? こうしたらいいんじゃない? とか、どんなアイデアでもいいよ~』とたずねてみるのです。心臓あたりにもうひとりの自分がいると思って、ぽーんと聞いてみるといいですよ」
カウンセリングにはいろんな流派があるなかで、武田さんは「ただ話すだけ」ではなく、このような体を使うやり方を採用しているそう。
「体と心はつながっていますから、動揺したときはまず体を落ち着かせる。体の感覚を味わいながら話すと、心の変化が早いんです」
●体からの「アプローチ」が有効に
カウンセリングに訪れたAさんの場合、体にたずねてもらうと、こんな答えが返ってきました。
「なんだか体が、“気にしなくていいんじゃないの”って言ってますね。“そんなにぎゅうぎゅうに考えなくてもいいんじゃないの?”って」(Aさん)
「『体が答えてくれるなんて、そんなことがあるの?』と不思議に思われるかもしれません。でも、うまくいくと『ふとそう思った』『なんとなく、そんな気がした』という形で、ふっと自分の気持ちが浮かんでくるんです。気持ちが出てきたら『そっか、そう思ったんだね』と受け止めていきます」(武田さん、以下同)
「気にしなくていいんじゃないの」という言葉を受け止めたあと、Aさんは、不思議と大丈夫な気がしたそうです。
「Aさんは、カウンセリングにきたときは反省会が止まらず困っていましたが、エクササイズを経て『大丈夫な気がする』へと変化しました。体が落ち着くと、気持ちがふわりと変わります。悩んだときは、まずは体から落ち着かせてみてください」
仕事や人間関係など、どんな悩みに対しても、頭がぐるぐるするときは体からのアプローチが有効だと、武田さんは言います。
簡単な動作で心が軽くなる「グーパー・エクササイズ」。心が落ち着いた段階で自分と対話してみると、思わぬ気づきがあるかもしれません。
『ある日、夫が出て行った。どうする心理カウンセラー!スキルを駆使して離婚を乗り越える話』(扶桑社刊)では、今回紹介した「グーパー・エクササイズ」のほかにも、心がざわついた時の自分との向き合い方について紹介しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

