今すぐできるヒートショック改善策7つ
すべての画像を見る(全3枚)温度差をなくす対策として、床暖房をつけるなどの方法もありますが、大がかりなリフォームはすぐには難しいもの。そこで、今日から取り入れられる対策を教えてもらいました。
●対策1:脱衣所を暖める
「脱衣室は安全な暖房器具を置いて入浴前に温めます。浴室でシャワーを1〜2分間出して浴室のドアも開けると、浴室だけでなく脱衣所も湯気で少し温まります」
●対策2:湯船のフタをあけて浴室を暖める
「さらに入浴前にフタをあけて、湯気を立てておくと、浴室全体の室温が上がって温度差を縮めることができます」
●対策3:かけ湯をする&入浴は10分を目安に
「手足から体の中心へかけ湯をして体を慣らしていきましょう。入浴時間は10分を目安にすると、血圧の急降下を防げます」
●対策4:入浴時には家族にひと声かける
「万が一ヒートショックが起きた場合などに、異変に気づきやすくなる。単身の場合はスマホを脱衣所に持ち込みましょう」
●対策5:湯船からはゆっくり立ち上がる
「急に立ち上がると、ふらついた際に転倒のもとに。手すりにつかまりながらゆっくり立つと、立ちくらみを防げます」
●対策6:入浴前にコップ1〜2杯の水を飲む
「年齢問わず、入浴中は500〜800mLの汗をかくため、水分補給が大切です」
●対策7:廊下ではスリッパ着用&1枚羽織る
「『一瞬だから』と油断しがちですが、寒さを感じてから20〜30秒で血圧は上がります。夜中のトイレなども、素足で歩かないようにしましょう。肌寒く感じたら1枚羽織っておくと安心です」
早坂先生によると、ヒートショックで心筋梗塞や脳梗塞のような症状を引き起こす動脈硬化は「50代から進行が加速する」そう。両親が元気そうに見えても、血管の老化は確実に進んでいると考えて、帰省時には、お風呂まわりの環境をさりげなくチェックしてみてくださいね。
もちろん、自身の対策も忘れずに行いましょう。

