小学校入学をきっかけに、学校行事の多さや下校時間の早さに戸惑った親も多いのではないでしょうか。子どもの進学と同時に、働き方の見直しを迫られる…そんな状況は「小1の壁」と呼ばれています。そこで今回は、小学生の子育て経験があるESSE読者199人にアンケートを実施(9月下旬)。仕事と学校行事の両立に悩んだ経験や、家庭内の負担が増えたと感じた瞬間など、進級後に直面したリアルな声を紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)保育園と小学校の違いに戸惑う
アンケートでは、「小1の壁を感じたことがある」と答えた人が4割以上にのぼりました。なかでも見られたのが、保育園時代とのサポート体制の違いに戸惑ったという声です。
「フルタイムからパートに転職し、学童にも入れたので小1の壁は関係ないと思っていました。でも始業式や参観日の連絡、突然の持ちもの要請が続き、想像以上に負担が増加。学童は保育園の手厚さがなく、てんやわんやでした」(ESSEフレンズエディター おがわりさん・40代後半・パート/アルバイト)
行事の多さだけでなく、平日に対応せざるを得ない場面が増えることも、働く親にとっては大きな壁になります。
「保育園は平日の行事がほとんどありませんでしたが、小学校では担任の先生との面談や授業参観が平日ばかり。限られた有給をやりくりするのが大変でした」(しのさん・40代前半・会社員)
授業参観、多すぎませんか?
共働き家庭にとって、とくに負担として挙がったのが授業参観や懇談会の多さです。
「授業参観が月1回ほどあり、仕事の調整が本当に大変でした。学校は働く親も参加できるチャンスをつくってくれているのでしょうが、子どもは毎回来てほしがるので、仕事の調整が大変でした。学童保育は4年生で利用できなくなり、祖父母の協力や夫婦の休暇調整でなんとか乗りきりました。今は民間学童が増えてきたようで、当時あれば利用していたと思います。弁当が注文できたりするとよりありがたいなと思います」(はるはるチームさん・40代後半・主婦)
一方で、職場のサポートによって壁を乗り越えられたという声もありました。
「行事の連絡が直前に来ることも多く、急な早退や休みが必要でした。そこで、時短勤務だけど正社員扱いになる“時短正社員制度”のある会社に転職。この会社独自の制度でしたが、本当に救われました」(すぎはなさん・40代後半・会社員)

