「大掃除」をやめて得られたメリット

買い物するミドル女性
※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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この時季になると、SNSでは「ズボラでも簡単!大掃除」といった掃除の発信をよく見かけます。買い物に行っても、掃除用品がピックアップされた売り場にある「いつやるの?」と書かれた大きなポップが目に入りがち。

ズボラの中のズボラである私は、かつては大掃除の「行動」を考えただけで、プレッシャーから体調不良に見舞われていました。ですが、いったんお休み、という形で「大掃除はやらなきゃいけない」の呪いを捨てたことで、こうした体の不調がさっぱりなくなりました。

年末の大掃除をやらないメリットは、ほかにもあります。

●メリット1:汚れが落ちやすくなり掃除効率がアップ

蓄積した油汚れは寒い季節には落ちにくいもの。

逆に、菌の増える梅雨の前に一度リセットのように汚れを落としておけば、菌の増殖をゆるやかに抑えることができるため、暖かい季節の方が効率がいいと感じました。

●メリット2:指先の平和が保たれる

冬は洗剤を洗い流す作業も長くなります。冷たいからといってお湯を使えば、肌の油分が飛んで、指先が切れたりむけたりと、手荒れの原因になりがち。

冬の掃除と、暖かい季節の掃除をくらべると、圧倒的に寒い冬の方が指先を傷めます。

●メリット3:掃除グッズがむやみに増えない

世の流れに合わせて大掃除をしようとすると、目新しい掃除グッズや洗剤が大売り出しされていることに気づくでしょう。

この時期は売り出す側も本気です。「ひとふきでキレイになる」「放置しているだけで汚れが落ちる」なんていう、全国のズボラさん垂涎のすぐれものも目につきます。

大掃除をやめたことで、こういった掃除グッズが家に増えすぎるのを防ぐことができました。

年末こそ「自分の気持ち」に素直になってみる

大掃除をやめたわが家。猫たちも定位置でのびのび
大掃除をやめたわが家。猫たちも定位置でのびのび

大掃除をやめたことで手先や財布はおろか、メンタル面まで整った気がします。「やらなきゃ…やらなきゃ…」と、部屋のすみで三角座りで怯えていた私を思い出します。

年末に大掃除をしないデメリットといえば、「なんとなく年明けを迎える」ということぐらいでしょうか。ですが、私のようにそれも平気な人であれば、なにもデメリットはありません。

また、ここまで大掃除をしなくていい理由を考えてしまうということは、それだけ大掃除をやりたくないという強い気持ちの現れではないか、ということにも気づきました。

逆に、大掃除が苦じゃない方は、大掃除をするメリットをたくさん思いつくのだと思います。

自分の気持ちに素直に、大掃除はサクッとリタイアして、好きなイベントだけ楽しもうと思います。皆さんの参考になれば幸いです。