冬になると無性にだし料理が恋しくなるのには、ちゃんとした理由があります。今回は、ダイエットカウンセラー・食生活アドバイザー、そして体質別ダイエット診断士をもつおにゃさんに、だし料理が体にもたらすメリットと、素材の味を活かした「昆布だしでつくるしみしみ大根」のレシピを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)「優しい味」が欲しくなる日は、体がサインを出している
気温が下がると、脂っこいものや刺激の強い味よりも、「ほっとする味」を求める日が増えてきます。これは体が出しているサイン。寒さによって内臓の働きがゆっくりになり、強い刺激よりも、消化に負担のない“優しい食事”を求めているのだと思います。
しっかりと食べたはずなのに「なんだか満たされない」と感じたり、甘いものが無性に食べたくなったりしたら…。無理に我慢すると、反動で過食に走ることも。なので、そんなときはおなかも心も落ち着くおかずの出番。素材の味を活かしただし料理は、まさにその代表だと思います。
昆布だしはだし初心者がつくりやすい
だしと聞くと「手間がかかるもの」「難しい」と思われがちですが、昆布だしはシンプルで簡単! 水につけておくだけで、うま味が自然としみ出してきます。時間に余裕がある日は前の晩からつけておき、思い立ったときでも30分つければOKです。
昆布には、日本料理の基本であるうま味成分が含まれています。味に“奥行き”が出て、満足感が生まれます。食材そのものの味を底上げしてくれるため、レシピもシンプルで十分。
買いおきもしやすく、長期保存もできる。まさに「困ったときの昆布だし」。だし初心者にとって最強の味方です。
大根を使った料理の3つのメリット
昆布だしと相性のいい食材は数多くありますが、冬にこそ選びたいのが「大根」。じっくり煮るとだしをたっぷり吸い込み、かむたびにうま味がじゅわっと口の中に広がります。
大根の主成分は水分ですが、それだけではありません。
・消化酵素が豊富で、胃腸の負担をやわらげる
・食物繊維が満腹感をサポート
・低エネルギーなのに満足感が続く
しみしみ大根はたくさん食べても罪悪感がないので、ぜひ試していただきたいです。味が濃くなくてもものたりなさを感じにくく、余計な間食を防げますよ。
具材は大根だけでも十分ですが、厚揚げ、ゆで卵などを添えてもOK!
ただし調味料は最小限に。最初は「味が薄いかな?」と思うかもしれませんが、昆布だしの持つ深いうま味を活かすには、ほかの調味料をたくさん入れない方がいいですし、だしの味に慣れてくると、次第に薄味になってきます。

