恒例の大掃除の季節。でも、寒さと忙しさのなかで長時間の掃除に取りかかるのは、なかなか気が重くなるものです。「思いきって大掃除をやめたら、むしろ家がスッキリきれいに保てるようになりました」と話すのは、築68年の古民家に移住し、家族5人で暮らすひでさん(45歳・整理収納アドバイザー)。日々の掃除習慣を見直したことで、大掃除級の汚れがたまらなくなり、増え続けていた洗剤や掃除道具も手放せたそう! ひでさんが実践している5つの習慣を紹介します。

家の中にいる女性
くつろぐひでさん。忙しい年末こそ、ゆっくりと過ごしたい
すべての画像を見る(全6枚)

1:掃除をラクにするため、ものは少なく・床置きしない

掃除機をかける前のリビングの様子
リビングも床置きは最低限のものだけにして、すぐに掃除機がかけられるように

以前は、リビングや床にものがたくさんあったというひでさん。掃除をラクにするためにいちばん効果的だったのは、床置きをしないことだと言います。

「床にものがあふれていると、掃除をするたびにいちいち移動させる必要があり、部屋の隅まで掃除が行き届かない日もありました。大掃除のときに、重い家具の裏から大量のホコリが出てくることも。

そこで今は『掃除しやすさ』を最優先し、床にものを置かないよう徹底。普段からものを増やしすぎないよう意識し、基本的に床置きはしないルールにしています。

今では、掃除機をかける前にクッションなどをソファに移動するだけで、毎日部屋の隅々まで掃除できます。家具の配置も、掃除機が入らない隙間をつくらないように工夫したことで、ホコリがたまりにくくなり、手間のかかった大掃除が必要なくなりました」(ひでさん、以下同)

2:お気に入りのほうきを「手に取りやすい場所に置く」

縁側とほうき
縁側にほうきが吊るしてある景色も、古民家らしくて気に入っています

「住んでいる古民家は、障子や襖といった引き戸がメイン。障子の表面や桟にはホコリが、敷居の溝には木屑がたまりやすいんです。そんな隙間掃除には、ほうきがとても便利! 掃除機やフロアワイパーでは届かない隅の隅まで、簡単にかき出せるんです。

集めたホコリやゴミは、部屋の広い場所に集めておいて、ロボット掃除機が通ったときに吸い込んでもらうとラクです。

ほうきはしまい込まず、よく使う縁側にあえて吊るして収納しています。こうすることで、気になったときにすぐ掃除をする習慣がつきました」

3:洗顔後の「ついでふき掃除」で水回りのきれいを保つ

洗面台をふく女性の手元
使う道具は、顔を拭いたあとのティッシュのみ。洗剤もいりません

寒い時季に大掃除するのがとくにつらいのが、水回り。そこでひでさんが取り入れているのが、洗顔後に使ったティッシュの再利用です。

「毎朝顔を洗ったあとに、2枚のティッシュで顔をふいています。そのまま捨てるのはもったいないので、濡れティッシュで洗面台の隅や、お風呂のサッシ、洗濯機の溝など、気になったところをサッとひとふきするようになりました。ほんの1〜2分の簡単な作業ですが、毎日続けていると、洗面所まわりは常にピカピカ。この習慣のおかげで、大掃除をしなくても、水回りは十分きれいを保てるようになりました」