なぜ新NISAは「おトク」な制度と言われているの?
すべての画像を見る(全3枚)50代で投資未経験という方のために、新NISAの活用方法も紹介します。新NISAが「おトクな制度」といわれる理由は、購入した金融商品の運用益が非課税になるからです。課税口座では、お金が増えた分(運用益)に対して約20%の税金がかかります。
たとえば、投資で20万円の利益が出たとします。この場合、課税口座では、そのうち約4万円が税金として差し引かれるので、手元に残るのは約16万円です。でも、新NISA口座を使えば、この利益に税金がいっさいかかりません。
つまり、同じく20万円の利益が出たとしても、そのまま20万円全額を受け取ることができるのです。この「非課税(=税金がかからない)」というメリットが、新NISAがおトクな制度といわれる理由です。
●投資に不慣れな人こそ始めやすいのが「新NISA」
長く続けるほど、手元に残るお金の差はどんどん大きくなっていきます。「投資って難しそう…、でも、老後のことを考えるとなにか始めなきゃ」そんなふうに感じている50代の方は、きっと多いはずです。
でも、安心してください。投資に慣れていない方でも始められるのが新NISAなのです。とくに「つみたて投資枠」は、少額から始められて、しかも投資先は信頼性の高い商品だけが選ばれている、国のお墨つきの金融商品です。
そのなかでも、50代におすすめなのは、「低コスト」のインデックスファンドを選び、あとは「ほったらかし」で続けるスタイルです。
インデックスファンドとは、日経平均株価や米国のS&P500など、有名な株価指数と同じ動きをするように設計された投資信託のことです。市場全体に広く分散して投資するので、個別企業の株を選ぶ必要がなく、手間がかかりません。
一方で、運用のプロが銘柄を選んで高い成果を目指す「アクティブ型」もありますが、これは手数料が高めな上、必ずしもインデックス型より成績がよいとはかぎりません。
今回、投資初心者が投資や資産運用を始める際に知っておきたいことについて解説しましたが、『50代からのお金の新常識 知っている人だけが得をする人生逆転プラン』(かや書房刊)では、年金・給付金・新NISA・iDeCo・保険や教育費の見直し・働き方など、知らないだけで損している「お金の制度と仕組み」についてくわしく紹介しています。

