約50カ国を旅し、旅エッセイも執筆する作家、有川真由美さん。充実した毎日を過ごす有川さんの暮らしの基本は、「大いに手を抜く、苦手なことは人に任せる」こと。今回は、忙しい日々の中でも無理せず、楽しく生きるヒントをお届けします。

※ この記事は『いそがしいのに豊かな人のずるい習慣88 ーていねいな暮らしはできないけれどー』(扶桑社刊)に掲載された内容を抜粋・再編集しています

夏野菜を切ってオーブンで焼くだけの“ ほったらかし料理”
夏野菜を切ってオーブンで焼くだけの“ほったらかし料理”
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自宅でヒュッゲを実践、ルールは「おもてなし」をしないこと

“ヒュッゲ”というデンマークの文化をご存知でしょうか。

「親しい人たちと過ごす心地いい空間や時間」を意味し、ものではなく、リラックスできるひとときや人とのふれあいから幸せを見いだす、そんな価値観です。

多くの国を旅してきた有川さんは、この考えに共感し、自宅でも実践してみることに。

「私の場合、自宅に親しい友人を招いて、ただ『おいしいものをみんなで食べて、わいわい楽しもう』というもので、マイルールは“おもてなし”をしないこと」と有川さん。

一般的にホストは掃除や料理など準備に追われ、始まる前から疲れてしまいがちです。けれど事前に「みんなで料理をしよう」と伝えておけば、ゲストが材料を持ち寄ったり、差し入れを持参してくれたりするのだそう。