気にはなるけれど、敷居が高いと感じ方も多い「家事代行」。お値段や実態も気になります。ここでは、50代でESSEonlineライターのフネさんが、初めて料理の家事代行を依頼してみた体験についてレポートしてくれました。実際に家事をしてくれた方が教えてくれた、「お得に使う方法」もシェアします。

食材
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3時間で「8品+α」で約1万円!

私が使ったのは、関東で大手の家事代行サービスです。アプリから簡単に申し込めました。来てくださるキャストさんも女性か男性かも指定できます。

お掃除は2時間からですが、お料理は最低3時間からでした。定期利用ではなかったので3490円/時間(3時間10470円)でしたが、定期利用だともっとお安くなるようです(2790円/時間~)。

わが家は5人暮らしなので、大人5人分を頼みました。ひとり暮らしでも料金は変わりませんが、つくる量が変わるので品数が違ってきますよね。

メイン、副菜、汁物(カレーやシチュー、豚汁など)合わせて8品+αつくっていただきました。帰るときには、キッチンはきれいな状態に片づけてくれます。

依頼のコツは「具体的に」伝えること

作り置き

洋食・和食・中華、なにをつくって欲しいのか、すぐ食べたいのか、冷凍できる下ごしらえなのかなど、より具体的に伝えるとしっかり対応してくれます。

私は、以下をお願いしました。

・その日の夕飯
・つくりおきのメインとお総菜(完成品)
・冷凍しておく下味つきのお肉や野菜(焼くだけでできるもの)

家族の苦手な食材や、味の濃いめ・薄めなども、事前に伝えられますよ。

「せっかくつくってもらったのに嫌いなものだった」なんてことにならないように、しっかり伝えましょう。

事前の準備が「もうひと品」に化けてお得になるコツ6つ

同じ料金・時間で、なるべくたくさんつくってもらえると、コスパもいいですよね。準備ができているだけで、作業時間がかなり変わるらしく、10分あればもうひと品つくることも可能だとか。

あらかじめ準備はしていたつもりでしたが、実際に来てもらって「もっとやっておけば」と思ったこともあるのでお伝えします。

キャストさんによると思いますが、「冷蔵庫に残っているものも出しておいてもらえたら」と言われたので、出しておいた中途半端な野菜などもひと品になっていたこともありました。

●1:使う食材・調味料はテーブルに全出し

調味料

他人のキッチンは、どこになにがあるかわかりませんよね。探す時間がもったいないので、生もの以外は全部出しておきましょう。つめ替えている調味料などはマスキングテープなどで中身がなにか書いておくといいと思います。

●2:道具はフルセットをひとかたまりに

私は、ボウル・ザル・鍋(大・小)・まな板・包丁・菜箸・お玉・ラップ・アイラップ・計量スプーンなどをひとかたまりにして置いておきました。

とはいえ、全部出すと、かえって作業スペースがなくなるので、鍋やボウルは当日「この引き出しにあります」と見せました。味見用の小皿&スプーンは複数あるとよさそう。キャストさんが持参するアイテムもありました。

●3:大きな皿と保存容器はテーブルに待機

鍋やフライパンをどんどん使っていくために、つくったものをすぐに移す大きめのお皿や器があると便利でした。大きめの保存容器でもOK。

保存袋も、下味をつけたお肉を冷凍できるように出しておきました。

どれもテーブルに用意しておきました。

●4:保存容器には自分で入れる

保存容器に入れ替え
つくったものが冷めてから自分で保存容器に入れ替え

調理後、保存できる状態にまでして欲しいのかも指示できます。私はなるべく多く品数をつくってもらいたかったので、あと片づけや盛りつけ、保存容器に入れるのは自分でやりました。

●5:生ゴミ置き場も必須

たくさんの野菜を使うので、生ゴミは普段自分が料理をするときの3倍以上でした。野菜クズの捨てる袋を用意していなかったので、次回からは当日用の仮置き場も最初から確保。流しの奥に、底に新聞紙を敷いたレジ袋を置いておくことにしました。