「ドラマとしてどう映像化するのだろう」
本作は、そんなクセの強い“奇人”土門が、人のうそを見抜くのが得意な“変人”研究員の高倉柊子 (しゅうこ・演:白石麻衣)とともに、科学捜査を駆使して次々と難事件を解決していくサイエンス×ミステリー作品。原作は、農学部で細菌の研究をしていた経験をもち、いわば“科学者”でもある、岩井圭也氏の同名小説です。
「実際の事件でも、鑑識の方が時間をかけていろいろな証拠を集め、それを科捜研の方が調べる、という流れです。科学的に事件を解き明かす過程には、個人的にもすごく共感できます」
ところが、原作を読んだときには、「これをドラマとしてどう映像化するのだろう」と思ったと言います。
「原作には土門がそんなに登場するわけでもなく、最終的には追いつめられた犯人が長く独白するという構成でした。しかも、土門は無表情で感情も表に出さないキャラクター。最初は戸惑いましたが、台本では、土門はわりと感情を出して、高倉ともしっかり関わっているので、原作とは違ったエンターテインメントとして演じています」
奇人×変人のかけ合いにも注目
事件解決はもちろんのこと、“奇人”土門と“変人”高倉のかけ合いも本作の大きな見どころです。
「土門と高倉のかみ合っていない具合が、本作の肝になっていると思います。このバディがどうなっていくのか。白石さんとはドラマ初共演ですが、僕がMCを務めていたトーク番組のゲストに何度も来てくださいましたし、アイドルやモデルも経験されていて、とても器用で頼もしい方。土門と高倉のコンビ感を現場で楽しく探っていけたらと思っています」
解明不能な迷宮入り事件に隠された秘密を科学で暴く鑑定人。クセ強キャラの土門から目が離せません。
『最後の鑑定人』
毎週水曜 夜10時
フジテレビ系 全国ネット放送中
https://www.fujitv.co.jp/saigonokanteinin/