3:持ちものを減らして心の負担を軽くする
すべての画像を見る(全5枚)不要な持ちものを減らしておくことは、残された人への優しさでもあると思います。
亡くなった祖父母の家を片付けた両親と姉の話から、当時の苦労というのは想像以上のものであったと感じました。細々としたものの処分に始まって、大きなものでは家の取り壊しまで。多くの時間とお金を使ったと聞きます。
そんな経験を経て私の両親は、ものを所有しすぎない暮らしへと移行していきました。私も1年ほど前から、厳選したものだけで生活するように心がけています。体の自由がきく今のうちにできる限り身軽になっておけば、後々苦労することはありません。
持ちものを減らすことは、身辺整理の第一歩でもあります。いざというときに家族が困らないよう、大切な書類や思い出の品のありかを明確にし、不要なものは少しずつ手放す。ものの整理は心の整理にもつながります。
4:「老後と死後」について夫婦で話し合いの時間をつくる
私たち夫婦には子どもがいません。残された様々なもの・ことをどうするのかということは、こういった家族の形をとっている夫婦にとって、より話し合いの場が必要になってくると思います。
話し合うのはおもに2つ。「老後」と「死後」のことです。持ちものやお金など、どこへ託すのかという相談は早めにしておくと、後々になってあわてずにすむと思います。今の段階で決まったことはエンディングノートに記入。これでひとまず安心です。
さらに、病気になったときの延命治療の希望や、お葬式のスタイル、納骨先についてなど、話しておくべきことは意外と多くあります。話しづらいことではありますが、元気なうちに落ち着いて向き合うことが、心の準備にもつながります。
今を大切に暮らすためにも、将来のことを共有する時間は、夫婦にとって大切なコミュニケーションだと感じています。