できたてのメインを食べたくて、自然とできたお宿スタイル
すべての画像を見る(全3枚)あらためて思うと、わが家の夕食はちょっと変わっているかもしれません。カッコよく言えば、お宿の夕食のようなコース仕立て。こんな感じです。ちびちび飲みながら最初の前菜おつまみを食べ終えた頃、メイン料理をつくり、できたてほかほかをいただきます。次に、気分次第で小皿のおつまみ、最後にシメの白ご飯でフィニッシュ。
今の夕食のスタイルになるまでは、おつまみもメインもごはんも全部一緒に用意して、どどーんと食卓に並べていました。でも、すべておかずをそろえて、というのが私にはハードルが高くて。なにより、お酒を楽しんでいると、ちまちま食べるものだから、そのうちにメイン料理が冷めてしまう! ってことがありまして、自然と「メインの仕上がりを待ちつつ、キリがいいところで片付けながら食べる」という今の形に落ち着きました。これが、呑兵衛(のんべえ)なわが家にとってぴったりの着地点だったのです。
クラシックを聴きながら、ほろ酔いで気分よく片付けつつできたてを食べる。一皿ごとのおいしさを存分に楽しむための欲ばりなスタイルです。「毎日の食事を大切にしたい」という情熱の種は、こんなふうに実ったのでした。
発売中のasakoさんの著書『hibi hibiの台所』(KADOKAWA刊)には、人生が充実する晩酌の楽しみ方のほか、ほっとひと息つく「おうちカフェ」や旬の食材を使ったおかずなど、とっておきのおいしい暮らしが紹介されています。
