地震、台風、豪雨といった自然災害が発生する日本。非常時に3日間生きのびるため、防災リュックにはどんなものを準備すればよいのでしょうか? 国際災害レスキューナースの辻直美さんに、避難所に救援物資がそろっていないことを想定した「防災リュックの中身」を教えてもらいました。

食料の防災グッズ
支援物資が来ない前提の「防災リュック」をご紹介
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リュックの容量は40Lがおすすめ。食料や水は3日分を

リュック

防災リュックは15~20kgの重さに耐えるものを。

「背負いヒモが丈夫なアウトドア仕様で、容量は40Lを推奨します」(辻さん、以下同)

●普段食べ慣れているレトルト食品やパスタを中心に

防災食ではなく普段食べているものでOK。パスタが比較的多めなのは、ゆでたあとに水にさらす必要がなく、節水調理ができるから。パスタソースはスープやリゾットなどの調味料として使うことも想定。

「野菜やタンパク質をとれるものを意識的に選んでいます」

<食べ物は必ず保存用袋に入れて>

保存用袋に入ったシーチキンフレーク

袋が破けてリュックの中身が汚れても洗う水はありません。

「食料を無駄にしないためにも保存用ジッパー袋に」

●箸や簡単な調理道具も準備

カトラリーや調理器具

「温かいものを食べると人は前向きになれる」と辻さん。メスティンなどの調理器具も用意。

「ラップは皿を汚さないためですが、止血用の包帯などにも使います」

●水は1人9Lが目安

数本の水

1日3L×3日分で計算。サイズ違いのペットボトルで用意した方が衛生的かつ使い勝手がいい。

「重いですが、水は最優先で用意」