地震などの災害が起こると、在宅避難を余儀なくされることも…。自宅での避難に備えて「おうち備蓄」を準備しておくことが大切、と料理研究家で防災士の島本美由紀さんは言います。今回、自宅に備蓄品を準備するにあたり、知っておきたいことを教えてもらいました。

備蓄品
備蓄品の一例
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在宅避難に備えておうち備蓄を

災害時、とくに都市部では、自宅に危険がない限りは在宅での避難が現実的です。

また、小さい子どもや高齢者、ペットがいる、持病があるなど、避難所の環境を考えると、自宅にいたほうがなにかと助かるケースも多々あります。

内閣府によると、各家庭に配給食等が届くまでに要する期間は約1週間。つまり、在宅避難に備えて7日分のおうち備蓄が必要になります。

具体的にイメージして備蓄に必要な量を計算し、備蓄しておきましょう。賞味期限ぎれを防ぐためにも、どこになにがあるか把握できる収納方法も大切です。

・食料の目安は……家族の人数×7日分

・水の目安は……1人3L×家族の人数×7日分

非常食を収納するときのコツ4選

7日分必要な非常食を収納する際のコツは?

●1:目立つところに賞味期限を書く

表示が小さい、表示がわかりにくいなど、賞味期限を見失いがちなものには、目立つところに書き直しておきましょう。テープとペンをキッチンに用意しておくと便利です。

●2:補充は奥からする

収納するときは、それぞれの食品の定位置を決めておくと、量が把握しやすくなります。「使うのは手前から、補充は奥から」を徹底すれば、賞味期限ぎれの心配がなくなります。

●3:日常食はキッチン収納

よく使う食品は、キッチンに収納しておきましょう。取り出しやすく、ひと目でなにがあるかわかるように、種類ごとにカゴなどに入れ、立てて収納しておくのがおすすめです。

●4:水は分散収納でもOK

量も多く、かさばる水をキッチンに収納するのは困難。寝室のクローゼット、物置など、家の中のデッドスペースを有効活用しましょう。寝室などに閉じ込められた場合も役立ちます。