年齢を感じさせない美と健やかさをキープする、美容家で実業家・君島十和子さん。58歳になった現在もその輝きは衰えず、第一線で活躍されています。今回は君島さんの前向きな思考と美しさの秘訣はなにか、その秘密を探ります。
すべての画像を見る(全3枚)58歳・君島十和子さんの体も心も健やかに保つ秘訣
――40歳を過ぎた頃から「腸活」を軸にした生活に変えたと伺いました。暮らしを変えてみてご自身の実感としてはいかがですか?
君島十和子さん(以下、君島):脳のきり替えが早くなり、メンタルも安定したように感じます。自分は鋼のメンタルだと思っていましたが、年齢を重ねると「もうダメかも…」なんて弱音を吐きたくなることも増えました。
たとえば、子どもの受験やピアノの発表会のときなど、「こうすればいいのに」「なんでやらないの?」と自分のことではないからこそドキドキしたり、いらだちを感じたりすることがありました。しかし、腸活を始めてからは、悶々とイライラすることや、過ぎてしまったことに長く囚(とら)われることがなくなったように感じます。
――腸活が生活の一部になったことで、メンタル面でも変化があったということでしょうか。
君島:新刊『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(医師・小林暁子先生が監修)でも触れていますが、メンタルと腸には密接な関係があって、腸内環境が整うと体調はもちろん、心の健康状態もよくなると言われています。年齢を重ねるとどうしても体力は落ちますが、それは仕方がないこと。だから、軽やかに動けるようにするためには、体の負荷を減らすことが必要なんです。
それに、「腸活」を実践していると思うだけでも、少し自信がもてる気がしますよね。がんばれない自分を責めずに、あと押しをしてくれる。「腸内環境が悪いから集中できないのは当然。じゃあいったんやめて、腸にいい食事をとろう」といった風に考えられるようになりました。
冷蔵庫には多いときで5種類のヨーグルトが!
――腸が整っているからメンタルが整う、逆も然りということですね。では、君島さんはどのようなことを取り入れられていますか?
君島:発酵食品など、腸にいい食材を積極的にとっています。よく「ヨーグルトを食べるといい」と言われますが、腸について解説している本や専門家との話を通じて、ヨーグルト単体よりも、善玉菌のえさとなり、増やしてくれる食物繊維やオリゴ糖と一緒に食べるとより効果的だということを知りました。
20代の頃から毎日ヨーグルトを食べていましたが、それを知ってからは組み合わせにも気を配るようになりました。私のおすすめは食物繊維とオリゴ糖が両方入っている「きな粉」を入れること。あとは、ずっと同じものばかりを食べていると同じ菌しか入ってこないので、できればいろいろなものを食べる方がいいですよ。
――そうなんですね。君島さんも毎回ヨーグルトを変えられるのですか?
君島:1日1回は食べるようにしていて、多いときは冷蔵庫に5種類くらい入っていますね。味や種類もさまざま。最近はベースが豆乳だったりするものなど、いろいろと試しつつ、地方に行ったときに地元メーカーのヨーグルトを買うのが大好きです。