イチから間取りを決めなくていい規格住宅。そんな手軽さが決め手となり、家づくりを始めたライターですが…。いざ家づくりを進めていくと「間取りが変更できない」「オプション費用がかさむ」といった点が、どうしても気になりだしたそう。費用や工期、プランの自由度といった観点から、メリットとデメリットを本音で語ります。
すべての画像を見る(全6枚)工期が短く低コストな「規格住宅」に魅力を感じたが…
わが家は、夫婦2人と6歳、4歳の子どもの4人家族です。1年半前に家づくりを決意。上の子の小学校入学までに、一軒家を購入したいという気持ちがあったためです。
最初は建売住宅の購入を検討。しかし実際に見学に行くと、部屋の広さや収納の配置などに少々ものたりなさを感じてしまいました。
それならと、自由設計できる注文住宅の話をハウスメーカーに聞いたのですが…。コストがかかることや小学校入学に間に合わないことを知り、不安を抱くことに。
そんななか、SNSやインターネットなどで知ったのが、「規格住宅」です。規格住宅は、注文住宅と建売住宅の中間のような存在。ハウスメーカーや工務店が事前に用意した規格に沿って建てる住宅のことです。
工期を短縮できて資金計画も立てやすい。この点が、わが家にぴったりだと思いました。
規格住宅は決まったプランから間取りを選ぶため、打ち合わせ回数が少なく、家づくりがスムーズに進みやすい特徴があります。また、建物本体の価格も決まっていて、予算に合わせてコストを抑えやすいのもメリット。
こうしたメリットに魅力を感じたわが家は、最終的に性能面で安心感のあったハウスメーカーの規格住宅を選びました。
●選んだのは、オーソドックスな間取り
こちらは実際のわが家1階の間取り図です。LDKと和室、浴室、トイレがあり、リビングは拭き抜けになっています。
2階には寝室と個室が2部屋、トイレなどがあります。オーソドックスな間取りです。
最初から間取りが決まっているので、筆者が家づくりで行った打ち合わせは3回。工事もスムーズに進み、打ち合わせから約10か月で引き渡しとなりました。
注文住宅では、一般的に10~15回ほど打ち合わせをすると言われています。これに比べると、わが家のケースはかなり少ないです。
ちなみに、わが家は約34坪で建築費が2000万円台後半でした。そのうち、オプション費用を除けば2000万円以下となります。
30~40坪の注文住宅の建築費用相場は2000~3000万円台といわれているため、規格住宅のメリットを生かして、わが家はコストを抑えることができました。
というわけで、できあがった規格住宅には満足した筆者。しかしじつは、家づくりが進んでいくと、気になることがありました。