12月は片づけについて考える機会が多くなるタイミング。気持ちよく新年を迎えるために、年内に整理したいもの・ことのアイデアを紹介します。さまざまなメディアで情報発信をしている文筆家の朝倉真弓さん(現在50代)は、独自のルールのもと片づけを進めるそう。その方法について語ります。
すべての画像を見る(全4枚)感謝し、反省しながら捨てる「私の片づけ」
自分にとって必要がなくなったものと別れを告げることを、最近では「手放す」と表現するようになりました。ですが私は、結局のところ片づけとは「捨てる」ことだと考えています。
厳しい言い方になりますが、片づけの本質は、気に入っていて最後まで使い倒したものは感謝しながら「捨てる」、上手に使えなかったものは、活用できなかった自分を反省しながら「捨てる」ということにほかありません。
自分が「捨てた」ものなのですから、それを身近な人に押しつけて「いいものなのに喜んでくれない」と怒ったり、思うような値段で売れなかったとがっかりするのは、お門違いだと思うのです。
洋服やバッグは、痛みと向き合い自分の手で始末する
私のクローゼットには10年、20年選手の服もありますが、新しいのに着ていない服もあります。たくさん着て、古くなったり傷んだりして処分するには罪悪感は生まれませんが、あまり出動機会がないまま着なくなってしまった服は、捨ててしまうのはもったいないと感じますよね。
数年前まで、私はあまり着ていない服をフリマサイトで販売していました。フリマサイトを利用すると、欲しい人との直取引になり、リサイクル業者に売るよりも高値がつきます。なにより、自分が活用できなかった服をだれかが代わりに楽しんでくれると思うと、なんとなく“いいこと”をしたような気分にさえなります。
とはいえ、本質は自分が「必要ではない」「捨てる(手放す)」と判断した服です。反省しつつ、自分の手で始末する痛みを味わわないと、また同じような失敗をしてしまう気がします。そんなこともあり、最近では換金にこだわらず、バザーなどに寄付をすることも増えました。
服を袋に詰めて送り出すときに感じる心の痛みは、何度やっても慣れるものではありません。でも、「捨てる」ものを役立ててくださる人がいること自体がありがたいですし、心の痛みに向き合うことで、今後はもっと考えて買おうと反省します。
…と言いつつ、失敗を繰り返してしまうことも多いのですが。