ペットの柴犬の写真をX(旧Twitter)に投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第75回は「今年もやってきた、犬と柿の収穫」について。

犬
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長い長い夏が過ぎて、やっとこさ秋が来た

町の山並みに色づいた柿たちが橙色をともしている。今年も柿の収穫が始まった。うちでは両親と兄と収穫期に来てくれている両親の知人2名が収穫してくれている。加えて私も畑に行ける日は手伝わせてもらっている。

寝転ぶ犬

10月13日。秋晴れの朝、お母さんと犬と柿畑に到着。柿の木と犬の首輪を長いヒモで結んで、一定の自由を設けるやいなや俊敏に発見した木の棒をあっという間にくわえていた。はっや。ホップステップジャンプのテンポで到着発見即ゲットである。

犬

木のかみ心地を味わい、と思えば大胆に風をきって振り回す。そしてこちらに向かってくると「投げて」と催促するように手元に持ってくる。

促されるまま放り投げれば、勢いよく投げた方向へ走っていって、またくわえて戻ってきた。昔に比べて犬が棒に夢中になる時間は短くなったが、いくつになっても変わらない遊びができるのはありがたい。

3人プラス犬

そのうちお父さんもやってきて収穫を始める。今日は3人なので犬も連れてきた。現場監督は人見知りなので家族だけなら連れてこられる。

犬

私は収穫を始めると犬を現場監督と呼んでいます。現場監督に見守られるなか、柿採りを進める。

ちなみに、市場で売られている柿はきれいな楕円のものばかりだが、市場に通らない形をした柿もまれにできる。二本足の人参や大根などを画像で目にしたことはないだろうか。規格外とくくられるものだ。柿も同じで、市場には通らないが、たまに不思議な形をした柿が育つ。猫のように耳が生えている柿とか。

犬

現在、猫のような柿は玄関を彩ってくれている。猫柿のとなりは、お兄ちゃん曰く、犬の舌が出ているように見えるらしい。畑で採った柿を見て犬の表情を思い浮かべたんやろうか。