十分な休息を取り、いざ午後の収穫へ
一旦家に帰ってお昼ごはんを食べて休憩を十分に取ると、午後の収穫の再開だ。
畑に向かう準備を始めると、犬ものそりと起き上がる。そしてグゥ～～っと前足を伸ばしおしりを高く上げる。体勢を戻し、フンと胸を張ると、自分も行きまっせという矢印を全身から出している。じゃあ午後もよろしく。
朝から1日、空気は涼しく、だけど陽射しが暖かくて収穫日和だ。今日は昼寝するのにもばっちりだ。現場監督はうつらうつらと船を漕ぐ。
しばらくして気づけば地面に横になり、おだやかにすうすうと寝息を立てていた。気持ちよさそう。
15時くらいに別の畑に移動し、みんなで小休憩を取る。お母さんがコンテナをイスにして腰かけると、犬は雲が流れるようにお母さんの元に向かってとなりに座る。見慣れたふたりの定位置である。
「犬も今日は一日よくがんばってくれたな」とお母さんが犬に声をかけて、ねぎらうように後頭部をなでる。繰り返し繰り返し、やさしくなでる。
10年間犬のいろんな表情を撮ってきた。どの表情もすべてワンアンドオンリーだが、母になでられているときの犬はなかでも特別かわいいのかもしれんと、撮れた写真を見てそう思った。
