余計なものに囲まれていると、疲れや集中力の低下を引き起こす可能性があります。カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)によると、「余計なもの」を定義し整理することで、生活空間がより快適になるそうです。そこで今回は、広々としたスペースを保つための実践的なコツを4つご紹介。心地よい空間を手に入れて、すっきりとした暮らしを実現しましょう。
コツ1:余計なものを定義して処分する
最初に、自分にとってなにが「余計なもの」なのかを考えてみてください。
部屋に置いているものすべてを大事なものだと思っていると、処分することができません。しかし、あちこちにものが積み重なっているのなら、それは余計なものが多いと疑うべき。
一度所有してしまうと、全部が大切だと考えがちです。しかし、少し片づけてみると、もっていなくてもいいものがたくさんあることに気づきます。私は以下のようなものを、余計なものだと考えています。
●余計なものリスト
・使わないアイテム
今使っておらず、将来も使う見込みのないもの。
・重複しているもの
同じ用途や機能を担うもの、1つあれば十分なのに複数もっているもの。
・場所をとるもの
とくに必要性はないのにもっている、大きな家具やかさばるもの。
・生活の質を下げるもの
もっていることが精神的な負担になっている、それが原因で暮らしにくくなっている、ゴミやホコリがたまる原因となっているもの。
自分なりに余計なものを定義し、それらを処分すれば、スッキリした環境になります。
コツ2:スペースの重要性を確認する
もし、すき間を飾りものや収納グッズで埋めてしまうなら、「スペースも大事」という考え方に変えて、余白を取るようにしましょう。
スペースが十分あるかどうかは、日常生活の質や効率に大きな影響を与えます。たとえば、スペースのある部屋には以下のメリットがあります。
●スペースがあるメリット
・効率的な作業環境
広々とした部屋は、視覚的なノイズが少ないので、集中力が高まります。作業する場所に、十分なスペースがあれば、必要な道具や資料をすぐに取り出すことができます。
・ストレスの軽減
整理整頓された環境にいると気分が落ち着き、リラックスした状態で暮らすことができます。狭いスペースにものが散乱していると、見た目もうるさいですが、「やるべきことをちゃんとやれていない」という罪悪感や焦りの気持ちを引き起こします。
・管理のしやすさ
スペースが十分あると、所持品を管理しやすくなります。
ものが散乱していると、必要なものを取り出したいときに、さっと取り出すことができません。どこにあるのかわからないし、このへんにあるとわかっていても、ものの山の中から引っ張り出さねばなりません。
時間の余裕があるなら、雑多なものをどかして、積み重ねたものの中から探し当てればいいですが、そんな余裕はなかなかありませんよね。なにかを探している時間ほどもったいない時間はありません。ものはある程度、整理しておくべきですが、スペースがないとそれが難しくなります。