普段何気なく使っている収納。慣れてしまうとなかなか気づきませんが、高さを変えるともっと使いやすくなるかもしれません。今回は整理収納アドバイザーのNoyoさんに、高さの変化で収納が使いやすくなる実例を見せていただきました。

Noyoさん
整理収納アドバイザーのNoyoさん
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出し入れに違和感を覚えたら、収納見直しのサイン

整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロとして活動するNoyoさん。自宅収納の見直しは随時行なっていますが、その目安になるのは“ちょっとした”違和感。

「問題なく使えるけれどなにか引っかかる、出し入れにちょっと手間取る気がする。そう感じたときは収納に改善の余地ありです。自分にとってベストな収納になっていない可能性があります」

考えられる原因は「ものの量が多すぎる」、「それを使う動線から外れている」などさまざまですが、意外と気づきにくいのが「高さが合っていないこと」です。

棚

「収納には使いやすい高さ、ゴールデンゾーンがあります。まっすぐ立ったとき、目線から腰の間が最も使いやすいと言われています。座った状態で出し入れするものならそれより少し低くなりますね。使いにくいと少しでも感じたなら、このゾーンから外れているかもしれません」

ボックス位置を30cm下げるだけで、使いやすさアップ

Noyoさんは最近、仕事用ファイルボックスを置く高さを見直し。

棚
見直す前の状態はファイルボックスが上段に

「ダイニングテーブルの横に収納ラックを置いていて、そこにファイルボックスを並べていました。以前は黒いトースターの隣、いわゆるゴールデンゾーンに置いていましたが、これは立った状態で最も取りやすい場所。でも私はイスに座った状態でこのボックスを出し入れすることが多いので、なんとなく取り出しづらさを感じていたのです」

そこで、すぐ下の段と中身を入れ替え。ホットプレートを上段に、ファイルボックスを下段にしました。

配置換え
ファイルボックスを下段へ移動

「座ったままでもスルッと出し入れできて、腰への負担が激減。快適に片づけできるようになっています」