水・空気を得る道具

(左上から)ボトル、飲料水、マスク、浄水器
(左上から)ボトル、飲料水、マスク、浄水器
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空気がないと3分、水がないと72時間で人は死に至ります。救助のタイムリミットが72時間とされているのはこのため。つまり、飲料水を確保できれば避難所などの安全な場所に行くまでのタイムリミットを延ばすことができ、より余裕を持った避難が可能に。

<ボトル>

アウトドア用の水筒も携行。2リットルの容量があるが、くるくると丸めてコンパクトに持ち運べる。

<飲料水>

500mlを1、2本、可能であれば持てるだけ持つ。飲料水は、ありすぎて困るということはけっしてない。

<マスク>

普通のマスクではなく粉塵用。ビルなどが倒壊したあとの粉塵は、のちのちの健康にも影響を及ぼす。

<浄水器>

ゴーバッグの水が尽きた際にはこれを用いる。ボトル型なので、水筒として普段から持ち歩くとよい。

食料

日持ちして持ち運びやすい食料
日持ちして持ち運びやすい食料

食品も、飲料水と同様。確保できれば避難所などの安全な場所に行くまでのタイムリミットを延ばすことができ、より余裕を持って避難できる。

<日持ちする食料>

3日間生き残るためだけなら食料は必要ないが、食べ物は心のエネルギーにもなるので持っていく。日持ちするものをチョイスしましょう。

火の道具

(左上から)時計回りにバーナー、バーナー用のガス缶、コッヘル、マッチとライター
(左上から)時計回りにバーナー、バーナー用のガス缶、コッヘル、マッチとライター

火は72時間生き残るのに絶対必要なものではありません。しかし、持っていれば、暖を取ったり暖かい食事をとることで、生きるためのエネルギーが湧いてきます。

<バーナーとガス缶>

どこでも湯を沸かしたり、料理したりできるアウトドア用のガスバーナー。便利なのでぜひ持っておきたい。

<コッヘル>

料理をするのにも、そのまま食器としても使えるアウトドア用のコッヘル。中にバーナーを収納できる。

<マッチとライター>

着火するための道具を2種類。どちらも水や湿気から守るため、小さなファスナー袋に入れている。

救助を呼ぶ道具

(左から)伝達用メモとペンとひも、ミラーとホイッスル、ヘッドライト、ランタン、まとめ袋
(左から)伝達用メモとペンとひも、ミラーとホイッスル、ヘッドライト、ランタン、まとめ袋

万一、建物に閉じ込められたり危険な場所に孤立したりした場合、発見され救助されるかどうかが生死を分けることに。そのための道具もゴーバッグに備えておくべきです。

<伝達用メモとペンとヒモ>

家族と離れ離れになったときなどに書き置きしておくためのメモ帳とペン、結びつけるためのヒモもまとめて入れておきましょう。

<ミラーとホイッスル>

光で自分の存在を教えるミラーと、音で知らせるホイッスル。セットになっているものを所持。

<ヘッドライト>

両手が自由になるヘッドライトは、作業をするときや移動をするときに便利。光で救助を呼ぶシグナリングにも使える。

<ランタン>

周囲全体を明るく照らすランタンは、夜の闇の中で全方位に自分の存在を知らせることができる。

<まとめ袋>

シグナリング(救助を呼ぶ)の道具は、小さなスタッフサックにまとめて収納。すぐに取り出せるようにしている。

(左から)ケミカルライト、ハンマー、発煙筒
(左から)ケミカルライト、ハンマー、発煙筒

<ケミカルライト>

折ると化学反応で光るライト。電池が必要なく、熱や炎を発することもないので、都市災害でも安心して使える。

<ハンマー>

釘を打つためではなく、音を出すために小さなハンマーを持っている。鉄柱などを叩くとかなり大きな音が出る。

<発炎筒>

煙と光で存在を知らせる発炎筒。自動車用のものは安価なので何本か持っておいてもよし。 

ソーラー充電器
ソーラー充電器

<ソーラー充電器>

極めて優れたシグナリングの道具である携帯電話に充電できる、ソーラーパネル。充電ぎれがなくなる。

以上が、川口さんのゴーバッグの中身。これを基準に、不要なものを外し、不足したものを加えると考えやすいかもしれません。ゴーバッグは家族全員分、ひとりにひとつずつあるのが理想。想定していた脱出路が確保できないことも考え、玄関だけでなく枕元や勝手口など、複数の場所に置いておきたいものです。

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