自分しかいない!って思い込みをやめることでラクに

鈴木おさむさん
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――家族のあり方から、仕事の辞め方も鈴木さんの本や行動を参考にする人が増えているかと思います。考え方を聞いて、ラクになったという人もいれば、なかなか踏みきれない人もいると思いますが、迷っている人にアドバイスはありますか?

鈴木:仕事に関しては、「職場には俺が絶対必要だ!」って勝手にみんな追い込んじゃっている所があると思っていて。芸能界でもスターが辞めたときに「大変だ」「辞めないで」って大騒ぎになる。

だけど、その穴って新たなスターが出たり、周りの人の結束が高まったり、いろんな形でちゃんと埋まって行くんですよ。それは、どの仕事もそうなのかなって僕は思います。自分の存在意義を保つために、みんな無理矢理自分に言い聞かせているところがあると思うので、その考えはやめた方がラクになると思いますね。

――たしかにどこかでそういう風に思ってしまうところはあるかもしれませんね…。

鈴木:あと、「50歳」という節目は、動けるチャンスだと思ってるんです。60歳になったら、いろいろ体の痛いところもあるだろうけど、50歳ならまだ全然動けますから。40代って会社員なら出世レースとか、フリーランスでも若手扱いされなくなってしんどい年代ではありますよね。

僕は放送作家として仕事をしながら、50代をどうおもしろく生きるか、人生は1回なんでいろいろ考えていました。過去のものにこだわるよりも、そのスペースをあけて新しいものをつくり、挑戦していく方が楽しい! と僕は思っています。

◆インタビュー前編はこちらから◆

鈴木おさむさんが語る“SMAP”と、あの頃の熱量。「改めておもしろい存在だと思った」
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