今が旬の梅を使って、梅仕事をする人も多いのではないでしょうか。毎年、近所で採った梅で梅仕事をしているのは、作家・作詞家として活躍する高橋久美子さん。梅シロップをつくる際のポイントを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)今こそつくりたい「梅シロップ」
みなさん、梅シロップは漬けましたか。私も、梅酒、梅シロップ、梅干しと、一か月かかってようやく今年の梅仕事を終えました。
梅仕事のなかでも梅シロップがいちばん簡単で、すぐに飲めるのでオススメです。つくり方はごく簡単。梅と砂糖をビンに入れるだけ。2週間後には梅ジュースが完成しています。
お砂糖は梅1kgに対して、1kg入れるのがスタンダードですが、甘すぎるので私は7割で漬けています。
たびたび起こる梅シロップの発酵事件の原因
ただ、砂糖が少ない分、よからぬ方向に進むこともあるんですねえ…。うまくいかないとブクブクと発酵が始まって…泡がぽこぽこ湧き出てし、気がついたら、ブシュー!! そこらそうじゅう梅エキスが吹きまける大惨事。
事件です、事件です!! 今年は既に、発酵事件が3件も起こってしまった。考えられる要因としては…。
1.砂糖が底にたまって、うまく溶けなかった
2.砂糖が少なかった
3.梅に傷があった
4.空気中の菌が下りてきてしまった
5.梅がちゃんと乾いてなかった
全部当てはまる。雨上がりに梅を拾いに行ったので、梅の水分が多かったことと、傷梅を使ったことも要因でしょうか。
砂糖7割でつくるときは、なるべく均等に早く砂糖を溶かして、梅を砂糖まみれにすることが重要です。そのために、ビンを逆さまにしたり、転がしたりしたいのだけれど、私の使っているビンが、横にすると隙間から漏れ出てしまうタイプで、真っ逆さまというわけにはいかず、あまり混ぜなかったのも失敗の一因だと思われる。発酵してもおいしく飲めるけれど、全部のビンであの発酵臭はなあ。