「貯まる家」「貯まらない家」には共通点がありました。片づけの仕事で数多くの散らかったおうちを訪問することが多い下村志保美さんが、クローゼットが自然と片づき、節約にもなる方法を伝授。ESSEonlineの片づけの連載が人気の下村志保美さんの書籍『「お金が貯まる人」の家にはものが少ない』(扶桑社刊)から、今すぐ役に立つ知識をお届けします。
すべての画像を見る(全4枚)ハンガーにお金をかければ自然と片づく
クローゼットの中にあるハンガー、「クリーニング屋さんでいただいたものをそのまま使っている」という人は要注意! 無料でもらえる便利なものではありますが、衣類の整理・収納の妨げになっていることが少なくないのです。
最近では、“ひとつで何枚も洋服やストールなどの巻き物がかけられる”便利グッズ系のハンガーも多いですが、それらがクローゼットの中に混在してしまい、どこになにがあるのかわかりづらくなったり、取り出しにくくなったりしているお客様をたくさん見てきました。
私がお手伝いしたお客様の中には「もう、クローゼットは洋服を探しにくいから」と、別にハンガーラックを購入されて、リビングの一角に置いていらっしゃる方もいました。
となると、ラックを買うお金もかかってしまいますし、リビングに出しっぱなしの衣料品(布)は、空気中のホコリを吸い込みます。健康にもよくないですし、もはやクローゼット自体が、まったく機能していないですよね。これは、とてももったいない状況だと思います。そこでおすすめしたいのが、「お金をかけてハンガーをそろえること」です。
目線と色を統一させれば、最小限のものの量がわかる!
ハンガーに統一感をもたせることには、理由があります。人間は、視覚的に同じものが並んでいると「乱したくない」という心理が働きます。その心の動きを利用して、ハンガーをそろえてしまいましょう。色も白や黒などシンプルなものがおすすめです。
クリーニング屋さんでもらえるハンガーは、お店によって色も形もさまざま。さらに、肩の部分の高さも統一されていません。この「高さがそろっていること」も、じつは大事な要素です。
無料だからとお店のハンガーをそのまま使い続けていると、クローゼット内に色の数が増え、高さもバラバラなので目線が安定せず、ごちゃついた印象を受けがちになります。「はあ…、なんだか片づいていないな」、「クローゼットの中が洋服であふれかえっている」と思ってしまうのは、服の量だけではなく、ハンガーの使い方にも理由があるのです。