「ビジネスクラス」以上のすき間を目指そう
すべての画像を見る(全4枚)「クローゼットのポールの長さ÷2.5」が、ハンガーの適正な数と言われています。標準的なクローゼット内のポールは約160cmくらいが多いのですが、2.5で割ると64。つまりハンガーの適正数は64本ということになります。衣類と衣類の間に手を入れやすく、洋服同士の摩擦による傷みも起こりにくくなります。
クローゼット内の衣類に手を入れられる“すき間”について、私はよく、飛行機の座席にたとえています。エコノミークラスは1cm。ビジネスクラスは2.5cm。ファーストクラスが3cmです。もしあなたが洋服で、クローゼットという飛行機に乗り込むとしたら…できれば余裕のあるビジネスクラス以上を希望したいですよね。
ちなみにインスタグラムなどで見られる「お手本のようなクローゼット」は、ファーストクラス級のすき間があいているものが多いです。
ご自宅のクローゼットの幅、そして自身のライフスタイルなども考えながら、ちょうどいいハンガーの数をそろえてみてください。
ハンガーはコスパのいい自己投資
「無料でもらえるハンガーにお金を払うなんて、もったいない」と思うかもしれません。たとえば私がお客様によくおすすめしている、ニトリの「すべりにくいアーチ型ハンガー」は3本299円なので、100本買うと約1万円になりますが、この1万円は暮らしへの自己投資だと私は考えます。
「洋服はそろえたハンガーの数の範囲内まで」と数を決めることでセーブできる買い物の金額やゆとりのスペース代は、1万円以上の価値があります。
投資をして浪費を抑える。投資することで節約をし、お金が貯まる本質を教えてくれるのが、クローゼットのハンガーなのです。
下村志保美さんの書籍『「お金が貯まる人」の家にはものが少ない』(扶桑社刊)では、ほかにも「貯まる家」「貯まらない家」の特徴や生活習慣が、マンガとともにわかりやすく解説されています。