コロナ禍を機に鹿児島へ移住したという、料理研究家の門倉多仁亜(タニア)さん(57歳)。土地ならではの野菜や新鮮な魚が豊富な鹿児島では、近所の人からおすそ分けしてもらう機会も多く、食材の旬に東京にいたとき以上に敏感になったそう。料理との向き合い方も変わったと言うタニアさんの「日々の食事の工夫」をご紹介します。
すべての画像を見る(全8枚)火鉢でおもちを焼いて昼食に
「庭にはり出すテラスは、冬でも日が当たって暖かいので、景色をながめながら過ごす時間が気に入っています。ここでおもちを焼いて食べるのが、簡単だけどぜいたくなランチ」。炭火をおこすのは夫、ヒデさんの役割です。
ご当地食材を楽しみながら食卓に
玄関前には、近所の人からのおすそ分けが置かれることもあるそう。「伝統野菜の桜島大根や、旬が短い大名タケノコなど、鹿児島ならではの野菜も豊富。工夫しながら調理するのも楽しいんです」
旬の食材から献立を考える
食材の買い物は道の駅や産直市場で。「季節を問わず食材がそろう都会のスーパーとは違い、旬のものしかありませんが、そこが魅力。事前に献立を決めるのではなく、買った食材からなにをつくるか考えるようになりました」