「持たずに」暮らしを楽しむ方法
3LDKの団地に住む小笠原さんは、「使えなくなるまで使う」のがモットー。見直してみると、身の回りにはまだ使えるものがたくさんあります。
アクセサリーはある分だけ。身につける以外にも楽しむ
すべての画像を見る(全12枚)アクセサリーは小さな引き出しに収まるだけに。「ちょっと派手かな…? という、身につけなくなったものは壁やバッグに飾って楽しみます」
たとえば、鏡の装飾にヘアアクセサリーをつけてみたり、ブローチをカバンにつけたり、常識にとらわれない楽しみ方をしています。
靴箱がなくても、テレビ台を靴箱代わりに
使わなくなったテレビ台は、靴箱の代用にしています。「普段履くものはブロックの上に板を渡してその下に。出しっぱなしでも玄関がすっきり」
持ち家をやめて、賃貸暮らしにした理由
かつては資産として土地や分譲団地を買ったこともある小笠原さんですが、固定資産税には納得がいかなかったそうです。「なぜ、自分のものにお金を払い続けるの? と。築50年の実家の解体処分に苦労したこともあって、老後はごく身軽に、それでいて安心できる住まいを見つけたいと思うようになったんです。今住む団地は都心からは遠いですが、自然豊か。高齢者向け賃貸住宅なので保証人制度や礼金、敷金、更新料もなし。バリアフリーで、家の中3か所に救急ベルつき電話もついています」。公共スペースや植栽の手入れも行き届いていて、快適そのもの。自分にぴったりな暮らしが、賃貸団地に移り住んだことで実現したのです。
閑静な団地は2つの駅のちょうど中間にある立地。「たまの買い物も、運動を兼ねて歩くのにちょうどいいんです」
※記事の初出は2023年2月。内容は執筆時の状況です。