野菜を丸ごと食べられるポタージュは、栄養価が高く、目にも鮮やか。ひと手間かかりそうなイメージがあるかもしれませんが、手順はとてもシンプルです。

近著の『身体がととのう長生きスープ』(扶桑社)で、体にもよい野菜のスープを紹介している料理家の藤井恵さんに、ご自身も日々食べているというポタージュ2品のレシピを教えてもらいました。

実母にスープを届けていた経験から生まれた「長生きスープ」

スープ
冷凍したスープ
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「長生きスープ」は料理家の藤井恵さんが、ひとり暮らしだった高齢の実母に実際に届けていたスープです。野菜をペーストにした状態(牛乳などを加える前)で保存袋に入れて冷凍すれば、離れて暮らす家族にお届けできます。

食べるときは、凍ったまま割って鍋に入れ、好みの水分(牛乳、豆乳、水など)を加えて、塩で調味するだけ。とろとろのポタージュは嚥下しやすく、たっぷりの栄養を無理なく摂ることができます。

今回紹介する「長生きスープ」は、ハンドミキサーを使わずに、マッシャーやお玉の背で具材を潰してもOK。とろとろポタージュもおいしいですが、野菜のツブ感が残っているのも食べ応えがあり、おすすめです。

体の中から元気になれる!ブロッコリーの新しい食べ方

ブロッコリーは、茎までおいしく食べられます。牛乳を豆乳に変えたり、仕上げのオイルをバターにしたり、アレンジは自在。好みのポタージュを見つけてください。

●ブロッコリーとじゃがいものポタージュ

ブロッコリー

【材料(2人分)】

  • ブロッコリー 1/2株(200g)
  • ジャガイモ 1/2個(60g)
  • タマネギ 1/2個(100g)
  • 水 1カップ
  • 牛乳 1/2~1カップ
  • 塩 小さじ1/3
  • オリーブオイル 小さじ1

【つくり方】

(1) ブロッコリーは小房に分け、茎はかたい皮を除いて1.5cm厚さの輪切りにする。ジャガイモは1cm幅に切る。タマネギは縦半分に切って横1cm幅に切る。

(2) 鍋に(1)と分量の水を入れてフタをし、強火にかける。煮立ったら中火で15分煮る。

ペーストに

(3) 火を止めてハンドミキサーなどでペースト状にする(または粗くつぶす)。

(4) 牛乳を加えて温め、塩で調味する。器に盛り、オリーブオイルを回しかける。