「なんでしないの?」妻の涙の訴えに夫は…

寂しさ
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「私の仕事は所詮“お金”だけを見ていればすみますが、夫は相続や離婚問題などで困っている“人”と向き合わねばなりません。細かいことは聞かないけれど、精神的にもタフじゃないとやっていけないだろうなというのは理解していたし、家にいる間はなるべく居心地をよくしてあげようと思ってがんばっていました」

夫が務めていた法律事務所の近くはランチをやっているお店が少ないエリアだったこともあり、邦子さんは毎朝のお弁当づくりが日課に。入浴剤も日替わりで変えたり、スーツやワイシャツもパリッとかっこよく着られるように入念に手入れをする日々。

「結婚して一緒に住めば相性もよくなる」という期待とは裏腹に、夫が邦子さんを求めてくること自体が消滅してしまいました。そんな新婚生活が半年くらい過ぎた頃、ついに邦子さんの堪忍袋の緒が切れてしまいます。

「夫に『話があるから、ちょっとそこに座りなさい』って言いました。『なんでしないの? もし仕事とか体調のことで悩みがあるなら教えてほしい』って問い詰めたのですが、夫は『ごめん』と言ってうつむくばかり。ほとんど無言だけど、結局興味がないとかしたくないというのを遠回しにごにょごにょ言ってました。まさかこんな内容で夫婦喧嘩をすることになるなんて、だれにも相談できなかったし、情けなくなりました」

このときの話し合いは結果的に完全に裏目となり、以降、20年以上、一度も夫と体の交わりを持つことはなくなってしまいました。邦子さんが悩みぬいた末に見出した原因や解決策については、次回お話ししたいと思います。

◆次回のお話はこちら!

40歳手前でセックスレスに。「このまま私は女として枯れていくの?」:邦子さんの場合2

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